元自にーさん(元自衛官)の自衛隊ブログ

新隊員、自衛隊や自衛官に興味がある人に自衛隊について色々と学んでもらえるようなブログを目指しています。

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陸・海・空!自衛隊の不祥事について

   

残念ながら自衛官も一人の人間、中には悪いことをしてしまった情けない隊員も居ます。

泥酔して起こした情けない事件から到底許されない凶悪なものまで様々です。

隊員や自衛隊にかかわる職員が何か起こしてしまうとそれは防衛不祥事と言われ組織を巻き込んで迷惑が掛かります。その態様としては

  1. 個人によるもの(性犯罪、暴力事件、窃盗、横領、飲酒運転、薬物など)
  2. 組織と防衛産業の癒着によるもの並びに組織ぐるみの隠蔽工作(贈収賄・談合など)

などです。

些細な事件でも自衛官が起こすとそれはニュースになります、しかも自衛隊を退職してもなお、「元自衛官」という内容で報道されます、「一度自衛官になると一生その肩書がついてくる。」よく幹部の方がおっしゃってました。

一人の身勝手な行動で不祥事が報道されてしまうと自衛隊という組織全体のイメージダウンにつながり、その責任を負って多くの関係者が処分を受けることになります。

今回はそんな自衛隊員が起こしてしまった事案、もとい不祥事をいくつかピックアップして紹介したいと思います。

目次

陸上自衛隊の不祥事

海上自衛隊の不祥事

航空自衛隊の不祥事

まとめ

 



陸上自衛隊の不祥事

●1984年(昭和59年)2月27日昼ごろ、陸上自衛隊山口駐屯地にある第17普通科連隊射撃場で、射撃訓練を受けていた60人の隊員のうち、左端にいた二等陸士A(当時21歳)が振り向きざまに、持っていた64式小銃を居並ぶ自衛官に向けて乱射した。結果、4人が重軽傷を負い、そのうち1人は翌日死亡した。Aは小銃を携帯したまま、ジープで逃走した。

ただちに、自衛隊や山口県警察は厳戒態勢をとり、午後4時40分に山口市内で身柄を拘束した。

●2008年6月12日 – 第37普通科連隊でレンジャー訓練中、疲労のため座り込んでしまった陸士長が教官の1等陸曹から「立て」などと怒鳴られた上、平手打ちを数回受け、目に障害の残る重傷を負う。1曹は12月に傷害罪で罰金40万円の略式命令、2011年4月に停職7日間の懲戒処分。陸士長は2009年8月に賠償を求めて提訴し、2011年5月、請求額の9割を受け取る内容で防衛省と和解。

 

●同じく2008年8月29日 – 古河駐屯地の二等陸尉が、「爆薬を舐めてみたい者はいるか」と、訓練中の新人隊員にプラスチック爆薬を舐めさせ、うち22人をトリメチレントリニトロアミンの急性中毒にしていたことが発覚。防衛省は2009年12月5日までに、当該の二等陸尉を減給5分の1の懲戒処分とするなど、関係した幹部計4人を処分

 

●2009年7月 – 練馬駐屯地内における薬物汚染。所属隊員が大麻取締法違反で逮捕(後に懲戒免職)されたことを受け、駐屯地の隊員2000名の尿検査を実施したところ、4名から大麻の陽性反応を検出(うち2名が懲戒免職)。また、多賀城駐屯地で懲戒免職となった隊員は入隊前から薬物の使用歴があったことも判明。

後日、この隊員に乾燥大麻を譲渡した小学生時代からの友人も同法違反の罪で逮捕。

 

●20125月 – 第2師団で2011年9月、陸曹候補生履修前教育に参加していた陸士長11人に対し、人間ピラミッドを組ませて熱したアイロンを尻に押し付ける・太腿を蹴るなどの暴行が行なわれていた事が発覚。教官及び助教を務めた第2後方支援連隊所属の2等陸曹・1等陸尉など5人が停職処分。

●2016年5月北海道鹿追町の陸上自衛隊然別演習場で北部方面輸送隊第310輸送中隊の訓練中、隊員が空包と間違えて実弾を撃ち2人が負傷、誤って実弾を配備した担当者ら計25人を停職や減給などの懲戒処分。敵味方に分かれて撃ち合っていたが、奇跡的に大事には至らず自衛隊内でも普通なら絶対に起こりえない不祥事で激震が走った。

 



海上自衛隊の不祥事

●1988年(昭和63年)7月23日、横須賀港北防波堤灯台東約3km沖で、海上自衛隊第2潜水艦群第2潜水隊所属・潜水艦「なだしお」(排水量2250トン、乗員74名)と遊漁船「第一富士丸」(154総トン、全長28.5m、定員44名)が衝突し、第一富士丸が沈没。

第一富士丸の乗客39・乗員9(定員超過)のうち30名が死亡、17名が重軽傷を負った。死者のうち、28名は沈没した船体の中から、1名は現場付近の海中から遺体で発見された。残りの1名は救助後病院で死亡。事件当時の対応や艦長の行動がバッシングされた

 

●1999年 – さわぎり (護衛艦)事件。当時21歳の機関科所属の3等海曹の自殺について、遺族が国家賠償請求を起こした。自衛官の自殺をめぐる国賠訴訟は、これが最初である。自殺の原因は不明だが遺族によると、上官からの執拗な「いじめ」を受けていたという。この裁判の中で、艦内の飲酒や博打、別の三曹学生(訓練中の海上自衛官)の貯金を上司が勝手に引き出したという事実も発覚した。

このため、青山春光艦長および三尉以上の同艦幹部9人らをはじめとして乗員180名のうち61名の大量の処分者をだした。

 

●2004年10月 – 護衛艦たちかぜ暴行恐喝事件、たちかぜ自衛官いじめ自殺事件。2014年5月国が遺族に賠償を命じる判決が確定。2014年9月、海上幕僚監部はいじめ自殺事件に関わる調査書類を破棄するよう指示した当時の事案関係者34名を停職や減給の懲戒処分に処したことを発表した

 

●2006年5日 – 海上自衛隊大湊地方総監部に停泊中のミサイル艇が20mm機関砲を誤射し、総監部庁舎が一部破損。また一部が近隣の住宅地に着弾。ミサイル艇隊司令など5名が懲戒処分を受ける。

 

●2013年7月 – 海上自衛隊幹部候補生学校に入校していた36歳の男性海曹長が、同期の20歳代の男性の顔面を殴るなどした。他にもこの海曹長は、以前から暴言や暴力を繰り返していたとされ、他に暴力行為などで4度の処分歴があったとされる。被害男性はこれらが元で鬱状態となり、自殺未遂事件も起こすなどし、最終的には退校を余儀無くされた。

警務隊は加害者の海曹長を呉区検に暴行容疑で書類送検(その後不起訴)し、減給10分の1の懲戒処分としたが、「職務に関連しない私的行為であり、この場合は停職以上に限り公表する」などを理由として、2014年3月10日に報道されるまで公表していなかった。

 



航空自衛隊の不祥事

●2001年6月25日 – 航空自衛隊のF-4EJが島松射爆撃場で機関砲が暴発。

●2006年9月 – 航空自衛隊北部航空警戒管制団の女性士長が、勤務中の男性三曹から呼び出された上、性的暴力を受けたりし、その後基地幹部に訴え出たものの、逆に退職を強要されたため在職中の2007年5月に札幌地方裁判所に提訴。

原告の隊員は提訴後の2009年3月任期満了後の継続任用拒否によって退官。2010年7月29日に同地裁は、「上下関係などを利用した性的暴行で、また、上官らが露骨に退職に追い込もうとした」として、組織的なセクシャルハラスメントと認定し、約580万円の支払いを命じた。

●2008年11月25日 – 航空自衛隊第1術科学校で校長のセクシャルハラスメントが発覚。8月下旬に女性隊員の身体を触るなどしていたという。航空幕僚監部付へ更迭の後停職処分を受け依願退職

なお、この更迭人事は当初官報にのみ記載されており防衛省から公表されていなかったことが後に指摘されたため、これを不祥事の隠蔽にあたると判断した時の防衛大臣・浜田靖一はこれ以降、1佐以上の人事発令については不定期異動を含めすべて公表するよう指示した。

●2013年9月-航空自衛隊飛行開発実験団司令が部下の女性自衛官複数にセクシャルハラスメント。航空幕僚監部への訴えで調査が進められていた。10月4日付けで上級部隊・航空開発実験集団司令部付に更迭、12月13日に停職5日の処分を受け依願退職。

 

まとめ

上記の不祥事はほんの一部にすぎません、自衛隊という体育会系の組織ですので暴力やイジメ、それが自殺やセクシャルハラスメントが多い気がします、不祥事の中には銃が暴発したり、実際に隊員が死亡する事故が起きたりもしています。

自衛隊というこの国を守る集団、ここで事件を起こしてしまった人はとんでもなく情けない人だと思います。

仲間を裏切り国民の信頼をなくすようなことは是非やめていただきたいものですね。

 - 国内外情勢






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