元自にーさん(元自衛官)の自衛隊ブログ

新隊員、自衛隊や自衛官に興味がある人に自衛隊について色々と学んでもらえるようなブログを目指しています。

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陸上自衛隊&海上自衛隊&航空自衛隊|全階級のなり方&役割を紹介します

      2017/02/23

このページでは、過去自衛隊に在籍した方に(陸上自衛隊は元自にーさん)各自衛隊の階級について解説してもらいました。

自衛官と違い自衛隊員は階級を持たないので解説を省いています。

※自衛官と自衛隊員の違い
・自衛官は階級を持ち戦闘行動をする
・自衛隊員は自衛隊の組織にいる人員全体を指します。

目次

陸上自衛隊
三等陸士
自衛官候補生
二等陸士
一等陸士
陸士長
三等陸曹
二等陸曹
一等陸曹
陸曹長
准陸尉
三等陸尉
二等陸尉
一等陸尉
三等陸佐
二等陸佐
一等陸佐
陸将補
陸将


 

海上自衛隊
三等海士
自衛官候補生
二等海士
一等海士
海士長
三等海曹
二等海曹
一等海曹
海曹長
准海尉
三等海尉
二等海尉
一等海尉
三等海佐
二等海佐
一等海佐
海将補
海将


 

航空自衛隊
三等空士
自衛官候補生
二等空士
一等空士
空士長
三等空曹
二等空曹
一等空曹
空曹長
空准尉
三等空尉
二等空尉
一等空尉
三等空佐
二等空佐
一等空佐
空将補
空将



陸上自衛隊

三等陸士

平成22年10月1日をもってなくなった階級です。

元々は自衛隊生徒という自衛隊の高校に在学している間にもらえる階級でした。

今はなき幻の階級ですね。もちろん私も見たことがありません。

自衛官候補生

<教育>自衛官候補生課程

自衛官候補生試験を合格したらまずここに入ります。

いわゆる任期制自衛官と呼ばれているもので、任期が決まっています。

任期ごとに任期満了金が貰えるので、自衛隊を何かのステップとして考えている人や、退職するか続けるかわからないというならまずはこちらの制度で入隊しておいた方が良いです。

高校卒業程度の試験で入隊できるので簡単です!!

二等陸士

<教育>新隊員特技課程、一般曹候補生課程前期・後期

自衛官候補生で入隊した隊員は前期教育を修了後二等陸士に昇任します。

一般陸曹候補生として入隊した隊員は入隊と同時に二等陸士になります。

ちょっとしたずれがありますね。

自衛官としては一番低い階級だと思ってもらえたら良いです。

一等陸士

自衛官候補生として入隊した隊員は二等陸士になってから6ヵ月後の1月初めに一等陸士に昇任します。

一般陸曹候補生課程で入隊した隊員は部隊配属後すぐに一等陸士に昇任します。

先に一等陸士になる同期が少しうらやましいなと思うかもしれませんが、そんな時は自衛官候補生の方が任期満了金があるから良いぞと心の奥でほくそ笑んでください。

実際一般陸曹候補生で入隊した隊員は自衛官候補生をうらやましがっています。

部隊での役割は雑用です

陸士長

陸士長まではどんな人でもなることができます。

二年経たずして問題を起こしたり、何らかの事情で退職しない限りは誰でもなれる階級が陸士長です。

自衛官候補生なら1年9ヶ月、一般陸曹候補生なら1年で陸士長に昇任します。

昇任試験や受けなければいけない教育はないので、エスカレーターです。

ここで退職するか陸曹になるかの決断をします。

陸曹になりたいなら陸曹候補生試験を受けて合格しなければなりません。

部隊での役割は新隊員への指導と雑用長としての活躍です。

残念ながらもっと自衛隊としてガンガン仕事をしたいと思うなら陸曹になったほうが良いです。

関連:バイクを持ち込むには『最低陸士長以上』

陸曹

三等陸曹

<教育>陸曹候補生課程教育

いわゆる陸教の前期教育を修了すれば三等陸曹になることができます。

その後各職種ごとの専門教育を受けることになります。

自衛隊の中でもかなり人数が多い階級になります。

若手陸曹と呼ばれて陸士を指揮して勤務をします。

三曹になれば、自分で訓練を計画したりと仕事にも張り合いが出てきます。なんといっても終身雇用が決定したわけですから一生安心の公務員生活に突入します。

次は二等陸曹になるわけですが、陸教の成績がかなり大切になります。

陸教は各方面隊ごとにあるのですが、方面隊で一番優秀だと方面総監賞という賞がもらえます。

方面総監賞をとれば最短の4年で二等陸曹に昇任できます。

遅い人だと二等陸曹になるのに10年ほどかかる隊員もいます。

二等陸曹

<教育>中級陸曹集合訓練

いわゆる中曹と呼ばれる教育です。

30歳以上の二曹になると未婚者でも営外に家を持つことができます。

部隊では中堅として一番精力的に働いています。

三等陸曹でも訓練は作ることができますが、なんといっても二曹クラスが一番作っているんじゃないでしょうか?

小隊勤務をしていても回りはほとんどが後輩なので、だんだんと偉そうになってくるのがこれくらいの階級です。

一等陸曹

<教育>上級陸曹課程

陸曹教育隊の成績が良くて早くに昇任しているなら別ですが、ほとんどの人は40を過ぎてから一等陸曹になります。

役割としては小隊長を補佐する小隊陸曹や中隊本部や連隊本部で事務職として後方から部隊を支援する立場になります。

管理職としてここでもまだまだしっかりと働いている人が多いです。

陸曹長

下士官として陸曹長になった人ならもう定年も間近です。

仕事も周りの若手陸曹が代わりにやってくれるので、そこまでしゃかりきになって働いている人もいません。

いわゆるゆったり公務員という感じの人が多くなってくる印象があります。

そのくせ給料は高いので、うらやましい限りです。

部内の幹部候補生試験か外部から受験できる一般幹部候補生試験、防衛大学校を卒業して自衛官になった人が最初になる階級が陸曹長です。

彼らは将来幹部自衛官として指揮官となる存在です。

准陸尉

准陸尉は部隊の最先任上級曹長や退官時に承認するパターンがあります。

この階級まで下士官で上がれる人はかなり良い成績で勤務していた人です。

尉官

三等陸尉

<教育>三尉候補者課程、幹部初級課程

ここからは幹部自衛官となります。

晴れて幹部自衛官学校を卒業するといきなり小隊長になります。

大学を卒業したばかりの20歳前半に小隊を任されます。

ということは2.30人近い隊員を指揮することになります。

小隊の年齢もさまざま20歳から50歳くらいまでいます。

この頃はどのように指揮して良いのかと不安になってしまう人も多いことでしょう。

二等陸尉

二等陸尉をみていてもあまり三等陸尉と役割は変わらないようにも見えます。

一等陸尉

一等陸尉くらいから中隊長として勤務する人もいます。

中隊長にもなると中隊の方針を全て決める立場になります。

だいたい100人前後の隊員のトップに立つポジションなので、偉い人ですね。

佐官

三等陸佐

佐官にまで上り詰めれば自尊心が沸くと思います。

三等陸佐なら科長クラスです。

各駐屯地でもだれでも知っているレベルの人ですね。

幹部自衛官が多い師団司令部や方面総監部ではそこまですごい階級ではないかもしれませんが、幹部が少ない駐屯地ではありがたやーと手を合わせても良いくらいです。

1科長、2科長、3科長、4科長、中隊長

二等陸佐

二等陸佐になれば駐屯地ナンバー2くらいになります。

副連隊長のポジションにもなれます。

一等陸佐

連隊長クラスです。

1000人程度の隊員のトップに立つ隊員です。

幹部自衛官の教育を受けている隊員でもみんながみんななれるわけではありません。

ここから上の階級では出勤退勤時には専用のドライバーが送り迎えをしてくれます。

陸将補

副師団長クラスになります。

副師団長になると各駐屯地への移動はヘリコプターも動きます。

副士団長クラスが駐屯地に来るとなったら大変です。一週間前くらいから駐屯地の清掃をしなければなりません。

慌しくなります。

陸将

市ヶ谷で勤務したり、陸上幕僚長など陸上自衛隊のトップクラスです。

かなり偉い人です。

駐屯地には写真が飾られたりしますが、一介の陸士や陸曹は興味がないので写真で顔を覚えるなんていうこともありません。

2最後に

私は陸士長で退職しているので、陸曹や幹部自衛官には詳しくありません。

あくまでも陸士からみた階級という風にとらえてもらえたらありがたいです。

元自にーさん

目次

陸上自衛隊

海上自衛隊
三等海士
自衛官候補生
二等海士
一等海士
海士長
三等海曹
二等海曹
一等海曹
海曹長
准海尉
三等海尉
二等海尉
一等海尉
三等海佐
二等海佐
一等海佐
海将補
海将

航空自衛隊



海上自衛隊

三等海士

海上自衛隊生徒という自衛隊の高校に在学している隊員の階級です。

現在は海上自衛隊生徒という制度はありません。最後の生徒出身者もほぼ海曹に昇任しているので見かけることはないと思います。

通信や水測、はるか昔は電子整備という職種(マーク)を学んでいたそうです。

自衛官候補生

<教育>自衛官候補生課程

自衛官候補生試験を合格し、採用されればまずここに入ります。かつて練習員と呼ばれた制度に似たものです。

海上では、横須賀、舞鶴、呉、佐世保のいずれかの教育隊に入隊します。

海上や航空と同じく任期制自衛官と呼ばれているもので、任期が決まっています。

入隊してしばらくは「階級がない」のですが、教育期間の約3ヵ月くらいで2等海士に任官されます。

それまではアルバイト並みの給与のようですが、任官されたときに曹候補生との俸給の差額が支払われるようです。

海士は陸士と違い、初回の任期は3年です(海士は2年)。その分任期満了金は多いです。

二等海士

<教育>一般海曹候補生課程
各術科学校教育課程

一般海曹候補生として入隊した隊員は入隊と同時に二等海士になります。

自衛官としては一番低い階級です。入隊したばかりなので仕方ないでしょう。1年の我慢です。

一等海士

自衛官候補生として入隊した隊員は二等海士になってから6ヵ月後の1月初めに一等海士に昇任します。

一般海曹候補生課程で入隊した隊員は部隊配属後、10月に一等海士に昇任します。

昇任が早いことは決していいことばかりではなく、仕事の責任が慣れないうちに重くなるので注意が必要です。

そのため一般海曹候補生で入隊した隊員は任期満了金がある自衛官候補生をうらやましがっています。

部隊での役割は陸士同様雑用が主です。

海士長

海士長まではどんな人でもなることができます。

二年経たずして問題を起こしたり、何らかの事情で退職しない限りは誰でもなれる階級が海士長です。

自衛官候補生なら1年9ヶ月、一般海曹候補生なら1年で海士長に昇任します。

昇任試験や受けなければいけない教育はないので、エスカレーターです。

ここで退職するか海曹になるかの決断をします。

海曹になりたいなら海曹昇任試験を受けて合格しなければなりません。

部隊での役割は新隊員への指導と雑用長としての活躍です。

さらに、術科学校という教育期間を修了していれば各職種の職務にあたります。

通信員であれば無線機の操作、艦橋交話員等。

海曹

三等海曹

<教育>初級海曹教育課程

海曹昇任試験(筆記、体力測定、水泳能力測定)に合格し昇任します。

基本的に昇任したらすぐ初級海曹課程で教育を受けます。

海自と違いここでは基本的な基幹隊員としての教育のみを受けることになります。入隊直後の教育が少し難しくなったものくらいの認識で結構です。

主に海士の指導教育、各職種の基幹隊員として勤務したり、緊急時の小隊長(海自の小隊とは別)にもなります。緊急時の小規模な班長といったところ。

三曹は職務、任務上様々な責任を背負わされます。海士がたるんでいると三曹が指導され、暗号やら機器の取り扱いなど自衛隊として

非常に重要な職務が割り当てられてくるので、忙しくもやりがいを感じるころです。

昇任したばかりだとわかりずらいのですが、俸給の上昇が海士にくらべてかなり早く感じます。

二等海曹

<教育>海曹高等教育課程

部隊では中堅として一番精力的に働いています。

三曹というある程度自衛隊の職務を理解している層をこき使うことができるので部隊運営上では最も忙しい階級になると思います。

一曹、曹長あたりには頭があがらないかわりに三曹以下に異常に強くなる層です。仕事もだいたい理解しているのでできる人感をもつことでしょう。

一等海曹

<教育>上級海曹教育課程

一曹くらいになると班長という立場になります。班長とは班員の身上把握し指導する立場です。会社でいうと中間管理職になるでしょう。

職種の仕事でも中心になりますが、基本は指示、指導をする立場です。

海曹長

事実上の海曹のトップになります。

艦艇ではCPOと呼ばれる部屋でくつろいでいるおじさんたちです。

中にはCPO外で精力的に働いている人がいますが、来客、電話があったときなど艦内を探し回らないといけなくなったりします。

このころになると自分の職種のトップでもあったりします。

○○員長と呼ばれる方々です。例:運用員長、通信員長、機関員長など

また各部隊の先任海曹もほぼこの階級の方々が持ち回りでやってます。先任海曹の目印は胸に小判みたいなワッペンをつけてます。

准海尉

准海尉は部隊の最先任上級曹長や退官時に承認するパターンがあります。

曹長で定年してあとは警備員でもしながらまったり余生を過ごそうという人に限ってこの階級に承認し

数年こき使われます。経験がある分新米三尉くらいまでは自分の部下と思ってます。

幹部でもなく海曹でもないけどけっこう責任はあるよくわからない階級です。

尉官

三等海尉

<教育>三尉候補者課程、幹部初級課程

ここからは幹部自衛官となります。

晴れて幹部自衛官学校を卒業し部隊配属されるとだいたい○○士という立場になります。

部内でなければ、幹部のなかでも最下層で、一部の海士(主に兵長と呼ばれる三曹になれない海士長のトップ、学校の番長みたいな人)

にまで馬鹿にされますが、学校の成績次第(序列という)で将来は大幹部になるかもしれないので頑張ってほしい人たち。

海士に色々教わる三尉も少なくありません。

わからないことだらけで不安なのに幹部のくせにと一曹あたりに意地悪されてもくじけないでください。

二等海尉

三等海尉に毛が生えたくらい。部内から昇任した人ならかなり信用できる。一部一等海尉並みの立場を任される。

一等海尉

一等海尉にもなると部隊ではけっこう偉いです。一般的な護衛艦ではだいたい○○長(例:船務長、砲雷長など)になります。

各分隊(1分隊:攻撃、2分隊:艦艇の様々な職務、3分隊:機関等機械関連など)の長となるので色々大変です。

ちなみに掃海艇などちいさな艦艇では艇長(護衛艦の艦長の位置)にもなります。

護衛艦でも幹部が少なければ副長(艦長につぐNo2)になる場合もあり。

ちなみに海上部隊の○○分遣隊などでは隊長だったりするようです。

佐官

三等海佐

護衛艦ではだいたい上記の副長くらいの立場になるでしょう。大きな艦艇だと○○長のときもありますが結構偉い階級なので

失礼なことはしないように(早く入港しろとキレるなど)しましょう。

市ヶ谷ではたまにゴミ捨てをしています。

二等海佐

小さな護衛艦はだいたい二等海佐が艦長ではないのでしょうか。目黒の幹部学校にはわんさかいて一佐にいじられてます。

一等海佐

連隊長クラスです。

第○護衛隊司令とかがこれくらい。欠礼をするととんでもない目にあう。

大きな艦艇の艦長だったり、海上部隊の司令だったりします。陸士や空士でも敬礼するレベルの方々です。

ベテランの一等海佐なら海上幕僚長にもため口だったりします。

おそらく新入隊員が教育入隊する○○教育隊司令もこの階級だと思います。

海将補

○○司令官が多いです。大幹部どころか超幹部です。偉すぎて普段何をしているかよくわかりません。

海将

海上幕僚長です。そのほかにもおられますが偉すぎてよくわかりません。

海上自衛隊には大湊、横須賀、呉、佐世保、舞鶴地方総監部と5つの地方があるのですが、

それらのトップの方もこの階級であると思います。

【最後に】

私は一般海曹候補生課程で入隊したので自衛官候補生課程については詳しくないのですが、市ヶ谷や目黒、艦艇と

様々な場所で勤務させていただきました。

しかしながら、海士長で退職したので幹部自衛官についてはよく知らないので、海士からみた上級幹部といったところです。

ライター:元海上自衛隊・通信員

目次

陸上自衛隊

海上自衛隊

航空自衛隊
三等空士
自衛官候補生
二等空士
一等空士
空士長
三等空曹
二等空曹
一等空曹
空曹長
空准尉
三等空尉
二等空尉
一等空尉
三等空佐
二等空佐
一等空佐
空将補
空将



航空自衛隊

三等空士

航空自衛隊生徒という自衛隊の高校に在学している隊員の階級でしたが、2010年に制度廃止になりました。

学校は埼玉県の熊谷基地にあり、ここを卒業すると科学技術高校という学校の卒業証書がもらえ、高校卒業と同時に3曹に昇任します。将来的に9割以上が幹部自衛官となる、いわばエリート集団でした。

自衛官候補生

2009年より新設された制度で、自衛官候補生試験に合格し、教育隊で訓練する期間はこの呼ばれ方をします。

教育隊を修了すると2等空士に任命されますが、この制度ができる前は、教育隊在籍時から2等空士の階級が付与されていました。自衛官候補生は給料がずいぶん低いので、コストを抑えるための方策でしょうか。

隊次によって多少異なりますが、北海道から愛知辺りまでの出身者は埼玉県にある熊谷基地で教育を受けます。愛知から沖縄までの出身者は山口県にある防府南基地に配属になります。

教育隊では教練、64式小銃取り扱い、体力錬成に加えて自衛隊法などの座学もあります。

二等空士

自衛官候補生として教育隊を修了した隊員と、一般曹候補生として入隊した隊員は、この階級になります。半年後に一等空士に昇任します。

教育隊で基礎的な訓練を終えた自衛官たちは、それぞれの専門的な技能を身につけるために術科学校という場所で改めて教育を受けます。術科学校での教育機関は2ヶ月から1年以上に渡るなど、その職種によって違います。

・第一術科学校
静岡県の浜松基地内にあります。
主に航空機の整備・補給、航空機に搭載するレーダーや誘導武器等の武装の運用に関する術科の教育訓練を担当しています。

・第二術科学校
静岡県の浜松基地内にあります。
地上のレーダーや誘導武器・防空(高射)火器に関する術科の教育訓練を担当しています。

・第三術科学校
福岡県の芦屋基地内にあります。
調達・会計などの総務的な業務や補給・施設・輸送などの後方運用に関する術科の教育訓練を担当しており、地上輸送や消防、施設などの術科教育の必要上、公安委員会指定自動車教習所としての機能を有しています。

・第四術科学校
埼玉県の熊谷基地内にあります。
通信や情報、気象観測に関する術科の教育訓練を担当しています。

・第五術科学校
愛知県の小牧基地内にあります。
航空警戒管制や航空保安管制に関する術科の教育訓練を担当しています。

一等空士

二等空士となってから半年後にこの階級になります。階級があがるごとに基本給も上がりますが、仕事内容が大きく変わるわけではありません。部隊内で上司の指示に従って業務に当たります。

空士長

一等空士となってから1年後にこの階級になります。空士長まではどんな人でもなることができます。一般曹候補生として入隊した自衛官は、この階級になってから数年勤務すると三等空曹に昇進できますが、昇進のタイミングは勤務状況や昇進試験の成績によって異なります。

自衛官候補生として入隊した自衛官は基本的にこの階級までしか昇進しません。入隊してから3年後に退職するか、任期を更新するか決断をします。更新すればさらに2年勤務することができ、その後も2年ごとの更新となります。3等空曹になりたければ昇任試験に合格する必要がありますが、なかなか狭き門です。

任期制の自衛官候補生は、任期満了のタイミングで高額の退職金を得ることができます。私は3年で退職して、95万円ほどの退職金をいただきました。

三等空曹

ここからはいわゆる定年制の、終身雇用の自衛官となります。昇任すると初級空曹課程で教育を受けて部隊に配属になります。

空士と違い、転勤があります。5年から6年程度での異動が多いようです。転勤は日本全国どこでも行く可能性があります。職場では6人程度からなる班のリーダーをまかされることが多く、仕事内容に責任もともないます。給与もそれに比例して高くなります。

二等空曹

三等空曹になってから数年で昇進しますが、昇任のタイミングは隊員によってかなり差があります。このあたりから、勤務状況や上司からどう見られているのかが重くなってきます。

基本的な仕事内容は三等空曹とそれほど違いはありません。なかには班よりも大きな単位のリーダーをまかされることもあります。

一等空曹

二等空曹になってから数年から十数年で昇進しますが、50人程度で構成されるひとつの小隊に一等空曹は1人か2人程度ですので、責任ある中間管理職といった立場になります。仕事内容も実務的なところを離れて、管理、指示、指導といったところが中心となります。

3等空尉以上の幹部自衛官は1年や2年といった非常に短い期間で異動を繰り返すことが多いので、部隊内の自衛官にとっては長くいる一等空曹がもっとも身近な上司であり、悩み事や相談事もここに集まることが多いです。

空曹長

事実上の空曹のトップになります。
仕事内容は一等空曹とあまり変わらず、部隊内の自衛官の管理、指示、指導といったところが中心となります。曹の階級は「基幹隊員」とよばれ、実動部隊となりますが、そのトップである曹長は部隊内で「先任」という呼ばれ方をします。

准空尉

長く曹長として勤務してきた自衛官の名誉職のような階級です。退官時にこの階級となることもあります。定年間近の基幹隊員がなることが多いです。部隊内では頻繁に入れ替わる幹部自衛官よりも発言力や立場が上であることがよくあります。

三等空尉

ここからは幹部自衛官です。

幹部自衛官になる方法は、
1、空曹として働きながら、部隊内の幹部任用試験に合格する。
2、一般の大学を卒業して、幹部候補生試験に合格して入隊する。
3、防衛大学校を卒業する。

この3種類です。奈良県にある航空自衛隊幹部学校の課程を修了するとこの階級になります。
部隊内では小隊長(50人から60人程度の部隊長)クラスです。

幹部になると1年2年での転勤が多くなり、家族を持つ自衛官にとっては大きな問題です。単身赴任しているケースも多くあります。

二等空尉

防衛大学卒業生であればすぐにこの階級になりますが、部隊内の任用試験で幹部になった自衛官は数年かかります。職務は3等空尉と大きく変わりません。

パイロットとして任用になった自衛官は3等空尉を経ずに2等空尉からのスタートとなります。

一等空尉

中隊長(100人から120人程度の部隊長)を任されることが多いです。パイロットなどの実動部隊でなければ、普段は隊長室で書類に判を押しているのが主な仕事になります。

三等空佐

一等空尉と職務はそれほど変わりません。空曹を経て幹部になった自衛官はここまで昇進することは稀です。防衛大学校卒業生、大卒の幹部自衛官候補生出身がほとんどを占めます。

二等空佐

この階級以上は、防衛大学校を卒業していないとなれない、という噂がありました。大隊長(300人から500人程度の部隊長)クラスです。ここからは高級幹部と呼ばれ、食堂がほかの隊員とは別のVIP食堂になります。メニューは同じですができるだけ作り立てのあたたかい食事を出します。

一等空佐

大隊長よりも大きな部隊やひとつの基地すべてのトップを任されます。群司令、基地司令とよばれる役職です。日常あまり目にすることはありませんが、部隊内で見かけたら職務を中断して敬礼する必要があります。

式典で壇上に立って敬礼しているところくらいしか見たことがないため、「群司令は敬礼するのが仕事」「一回敬礼するだけで給料○○万円」などと冗談を陰で言われます。

空将補

空将補と空将あわせて、航空自衛隊全体で70名程度と言われており、防衛大学校卒業生のなかでも昇進競争を勝ち抜いたエリートだけがなれる階級です。北部航空方面隊司令官とか、仰々しい名前がついています。

空将

航空幕僚長など、航空自衛隊のトップの役職を担う自衛官の階級です。全部で16名いるそうです。

【最後に】
航空自衛隊入間基地で給食調理の仕事をしていたので、VIP食堂でよく高級幹部をお見かけしました。「いつもおいしいよ、ありがとう」と声をかけてくれる方もいて、高級幹部はいつも偉そうにしている、という一般的なイメージはそれほど持っていませんでした。それぞれがそれぞれの置かれた立場で業務に励んでいます。

ライター:元航空自衛官

気になる階級をもう一度みる

陸上自衛隊
三等陸士
自衛官候補生
二等陸士
一等陸士
陸士長
三等陸曹
二等陸曹
一等陸曹
陸曹長
准陸尉
三等陸尉
二等陸尉
一等陸尉
三等陸佐
二等陸佐
一等陸佐
陸将補
陸将

海上自衛隊
三等海士
自衛官候補生
二等海士
一等海士
海士長
三等海曹
二等海曹
一等海曹
海曹長
准海尉
三等海尉
二等海尉
一等海尉
三等海佐
二等海佐
一等海佐
海将補
海将

航空自衛隊
三等空士
自衛官候補生
二等空士
一等空士
空士長
三等空曹
二等空曹
一等空曹
空曹長
空准尉
三等空尉
二等空尉
一等空尉
三等空佐
二等空佐
一等空佐
空将補
空将

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Comment

  1. ひきこもり より:

    僕は高校を途中で辞めて2年ほど引きこもっていました。
    こんな僕でも自衛隊に入れますか?

  2. レネ より:

    階級ごとの説明、とても面白かったです。
    そこで質問なのですが、自分は今中学生で将来陸自に入りたいと思っています。なるからにはそれなりの階級も欲しいです。でもデスクワークなんか苦手ですし、やりたくありません。
    階級、給料そこそこ。いざとなったら現場に立って戦う。そんな自分的にウマウマな階級はどの辺なのでしょうか?

    • 元自にーさん 元自にーさん より:

      いざとなったらデスクワークの人でも現場で戦うんじゃないでしょうか?
      そんな時に管理報告なんて言ってられないでしょうしね。

      歳がいけば、デスクワークしたくなるので大丈夫です。

      そして嫌でもデスクワークから離れて過ごすことはできません←続けるなら

  3. 普通科現役 より:

    小隊陸曹の方が相談に乗って下さり、何とか小隊長ができたという感じです。
    自分より年上の4,50代の方から敬礼されると今でも戸惑います。

    最後になりますが、とても興味深いブログでした。
    ぜひ、購読させて頂きます。

  4. ゆんゆん より:

    息子が今年の4月から自衛官候補生として陸自に入り、後期教育で機甲科になり、後期教育修了後戦車隊に配属になりました。
    本人の希望は後方支援部隊だったのに、なぜか全く希望してない機甲科になってしまい、とても戸惑っています。体力もたいしたことないし、いかんせん頭の方はもっとダメなんですが、やっていけるんでしょうか?

  5. でぃ より:

    陸上自衛隊は高卒でどこまで昇進できますか?

  6. あそい より:

    なぜ、自衛隊という職業は、他の仕事よりも上下関係が厳しくなっているうのでしょうか。
    自衛隊ならではの理由があればそれを教えてください。

  7. 高3一般曹候補生希望 より:

    今年一般曹候補生試験を受けるものです。
    参考書やパンフレット等に3曹昇格後4年たったら部内幹部候補生試験の受験資格が得られると書いてあったのですが本当でしょうか?
    本当であるならどのくらいの人がその試験で幹部になってるのでしょうか?

    • 元自にーさん 元自にーさん より:

      その時々で違うでしょうが、ぼくの記憶に残っているのは一度に5人くらいでした。

  8. 元陸U幹候 より:

    本記事興味深く拝読いたしました。大きな関心が注がれつつも依然として一般の方にはよくわからない存在が自衛隊だと思います。今後も精力的に情報を発信されることを期待するとともに管理人様のご多幸をお祈りいたします。

    >>高3一般曹候補生希望様
    横から申し訳ありません。
    私の時の陸幹候校はBU(大卒)の同期が約160人、I(部内)の同期も同じくらいいました。ただI課程は一年に2期あるので実質2倍で1年に全国で300人ちょっとです。
    年齢等の条件が合えば、U課程の試験を受けることもできると思います。
    合格人数等は所属部隊機関職種によりまちまちだと思います。

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新隊員必見!教育隊で使える外出簿の修正方法

教育期間中は週末くらいしか外出ができません。 それも日帰りの普通外出だけですよね …

成績の裏側|自衛隊は成長率を重視する

体力、技術、学科どれをとっても優秀とまでは行かない、それでも自分の希望する職種、 …

区隊旗を忘れると大変なことが起きます・・・

教育隊では初めに区隊旗授与式が行なわれます。 教育を受ける場所によっては区隊単位 …

教育隊で同期から人気になる新隊員の特徴

入隊したては回りの隊員とうまく打ち解けることは難しいかも知れません。 シャイな人 …

自衛隊は学校とは違うというくせに入隊式には親が来るのはなぜ?

新隊員として自衛隊に来て、数日から一週間ほど経つと教育隊の班長が豹変します。 き …

鍵のネックレスを付ける本当の意味|本当に怖い自衛隊の話

教育隊ではロッカーの施錠についてかなり厳しいです。 盗難事故防止に対してぴりぴり …

初めての集団生活!うまくできるか心配です

中学、高校と寮で暮らしていた人からしたら自衛隊の寮生活はかなり生ぬるいと思います …

新隊員の必須技術「早飯、早グソ、早風呂」

全ての隊員が経験する新隊員教育では時間が余りありません。 その中でも自由な時間を …

ロッカーを執拗に整理整頓・統制する理由は二つある

自衛隊ではどこの姑だというくらいのレベルで整理整頓・統制を求められます。 それが …

自衛官の宿命|外出制限と門限

自衛官として働いていく上で最も不満が多いことの一つに外出制限があります。 自衛隊 …