元自にーさん(元自衛官)の自衛隊ブログ

新隊員、自衛隊や自衛官に興味がある人に自衛隊について色々と学んでもらえるようなブログを目指しています。

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海上自衛隊(海自)に入隊したが事前にそんな話聞いてなかった事

      2016/12/12

様々な企業さんやお店でアルバイトや就職を経験した事がある人であれば一度は経験した事があるでしょう、働き始めて「面接の時にそんなこと聞いてないですよ」なんてちょっと理不尽に思う事。

それは海自に限らず自衛隊でも同じ事です、「世間なんてそんなものなんだ」とグッと飲み込む事で大人の階段をひとつ登ることにつながると思います。

今回は私に限らず、同期を含めた周囲の者が経験した「事前にそんな話きいてなかった事」をいくつか紹介しましょう。



縁故入隊

(一般陸曹候補生)善通寺

そもそも自衛隊に入隊する方法も様々、一番多いのが「縁故入隊」という親戚や友人知人筋からの紹介で入ってくるパターン、次に高校三年時の進路相談などでしょう。

「縁故」の場合は既に入隊している隊員が上司を経由して「地方連絡部」という、よく町の看板に「自衛官募集」のポスターに書かれている連絡所へ入隊希望者の情報が送られます。

この地方連絡部というところ(通称「地連」と呼ばれています)で勤務しているのも現職の自衛官で厳密に言えば自衛隊の先輩にあたります。

その地連の担当者がこれでもかというくらいに電話攻勢あり、自宅訪問ありと通って自衛隊という組織から私たちの行く末をシミュレーションしてイメージの刷り込みを行い勧誘活動を行います。

私の場合母親の知人(息子さんお二人が陸自隊員)からの紹介で説明を受けたのですが、まずは紹介者と地連の方が我が家を訪問し自衛隊の組織について説明をして下さいました。

が、それは説明というよりも「自衛隊とはこんなにも素晴らしいところだよ」というある種の洗脳という印象を受けてしまうような説明でしたので正直言って心の中は引きっぱなしでしたが。

さらに一週間ほど間をおいて具体的な職種の説明と私の希望についてのヒアリング等が行われ、その時地連の方は「あなたの英語力は大変貴重な戦力になるだろう、空自で航空管制の職種があるし、また空自は英語を使った職種が非常に多いから空自へ進んではどうだろうか」と私に畳み掛け、駄目押しのイメージ戦略的なトークを使い「身分は国家公務員(特別職だが)、休暇も賞与も確実に保証されている。

こんなにあなたの置かれた立場にマッチする職場はなかなかないはずだ。あなたは本当に幸運だよ。」ここまで言われると「まぁ試験だけでも受けてみるか」という気持ちにさせられ、その時は「こんなの嘘ばっかり、聞いてないことばっかりだよ」と忸怩たる思いを経験するとは露とも知らず、いざ地元近郊にある駐屯地で入隊試験に臨みました。

では入隊後の実際の経験と地連の説明のギャップ、寝耳に水の話をしていきましょう。

支給される下着は使用するためではない

着隊してすぐに制服や下着などの衣類が支給され、それを衣納という袋に順番に詰めていきます。

これもコツがあり適当に入れると収まりきれないのでご注意を。

さて支給された衣類については約半年毎に「被服点検」と言われる点検行事が行われます。

初めての支給から2度目の支給までは1年ほど期間が空きます、その間に必ず一度は点検があるわけですが、支給された下着を使用すると点検の際に汚れや経年劣化が生じている衣類を陳列することになり、申告時「過不足なし」と言いますが、点検する班長などからは「こんなヨレヨレのシャツを点検時に並べるとは何事だ!」と叱責されてしまいます。

詰まるところ支給品は点検用に保存しておいて、実際に使用する物は自分で揃えろということです。

給料日は淡々と過ぎてゆく

基本的に入隊から初めての部隊勤務までは給料日に頂戴出来る物のは給与明細と経理隊からの支給金額が打ち込まれた通帳のみですが、通帳は確認後、班長へ返却し班長預かりとなります。

では自分たちが使えるお金はどうするのか?お察しの通り「お小遣い制度」となっています。

毎週決まった日に1日1,000円換算でお小遣い申請を使徒理由を記入して班長が了承すれば、晴れて現金を手にする事が出来ます。

これは社会人1年生の者や金銭感覚に疎い隊員に貯金をする習慣をつけさせるために実施されています。

ですから例えば木曜日の夜に申請を行うと金曜日に支給され、日曜日の外出時に日頃のストレス発散のため全額使っちゃった…という人が続出します。

このシステム最初に聞いておきたかったことですよね。ただし部隊勤務になると指定の銀行口座を開設して、そこへの振り込みとなりますから自由に使えます。

飯は食べ放題だって言ったじゃないですか

当時よく聞かれた話ですが「自衛隊に入ったら飯は腹一杯食べられるんだろう?」、私の経験上それはあくまで噂の域を出ません。

部隊勤務時こんな光景を目にしました。今日のメニューはカレーライス、ある隊員が皿を取り、ご飯を盛り(通常ご飯と味噌汁は自分で盛ります)カレーをかけてもらうための配膳場所へ行くと、食堂中に響き渡るほどの大声で「おいお前、ライスの盛りが多いんだよ!減らしてこい!!」もちろん配膳する者も自衛官、しかも階級は自分より上となれば言う事聞くしかありません。

言われた隊員はすごすごとライスを減らしに戻っていきました。

あれ?飯は食べ放題だって言われたのに、そんな話聞いてませんが…一人心の中でつぶやきました。逆に教育隊ではこんな光景を目にしました。

訓練でヘトヘトになって食欲がない新入隊員に対し食堂内見回りの配膳担当者が「おいお前!俺たちが作った食事がそんなに不味いか?だからそれだけしか食べないのか?」なんだかただのストレス発散にしか思えませんが…。

自衛隊入隊を考えている方、今と昔では違うでしょうが、ここは必ず確認しておきましょうね。

ライター:元海上自衛隊通信員

 - 入隊希望者へ, 海上自衛隊






Comment

  1. 匿名 より:

    だいぶ書かれてることと実際の内容が異なってます。

    下着なんて支給されませんしね。

    海自関係のことは記載しないことを推奨します。

  2. The. Stig より:

    昔はU首シャツとステテコは支給されてたなぁ・・・。
    今では迷彩 or ODのシャツだけになったんじゃないかな?

  3. 203 より:

    夏服の時はステテコ着用しないと下着透けるよ。
    まぁ支給されても、官品じゃないから被服点検には関係ないけどね

  4. 海自の母さん より:

    今春、息子が教育隊に入隊しGWに帰って来ました。
    まず、下着の支給は無かったそうです。
    ご飯は、献立表があって…食堂に、おばちゃんが居て○○食堂の様に、セミセルフ方式(味は好みもあるので…一概に言えませんが、息子には合わない物が多いらしい)
    給料は、諸経費(共済や団体保険)を引かれた額が振り込まれます。
    通帳は各自管理で、休日の外出時に引き出す事が出来きます。
    分隊毎に纏めて購入した物は、給料日後の休日以降に個々に徴収されるらしいです。
    朝の整列・点検時に、簡単に健康チェック(自己申告)もあります。
    基本的な訓練は、今も昔も変わらないと思うのですが…息子の分隊では、しごきや過度の体罰などは無いと聞きました。(分隊毎に指導される方が違うので、絶対とは言い切れませんが…)
    自衛隊と言う職種に就職したにも関わらず、何かと口を出してくるモンペな親御さんも増えているので、昔ながらの軍隊方式の指導はされていない様です。
    自身も、息子の入隊が決まってから色々と調べたりして情報を集めました。
    集めれば集める程、不安や心配が増していくばかり。
    しかし、息子が帰って来て話を聞いて行く内に不安や心配が少し解消されました。
    8月24日に、教育隊を終了したら次は部隊勤務が待っています。
    部隊では色々な階級の先輩方がおられるので、教育隊よりも不安や心配が多いと考えています。
    息子には、自衛隊の訓練が厳しいのは解っている事なので、簡単に帰って来いとは言いませんが…万が一、死を選択したくなる程の事があれば迷わず帰って来いと言ってあります。
    自分の命を大切に出来ない者が、人を守れるとは思いません。
    自分の命があって初めて人を守れるのだと思います。

    随分、話が違う方向に進んでしまいましたね…ごめんなさい。

  5. Ret者 より:

    その手の下着は、ジップ袋に入れて背嚢入れ組品として。応急出動訓練や災害派遣食らった際に、準備時間1分つう事もある。
    特に、航空隊の場合、自衛官人生の間に一度はある。
    災害派遣の先発隊指名でそのまま2週間とかである。幹部無しの3曹が現地班指揮って場合すら状況によっては有るから。
    その時に、そのまま持ち出せないと現地で泣くよ。シャンプー類は小瓶が有るし石鹸はナイフで切って小さくするのだが。でジップロック行き。歯ブラシなんかもな。被服点検時はそのまま袋から出して整列。
    参考になれば良いが、航空機整備員は整備終了後、試験飛行で乗る事になる危険手当は付くが、整備ミスすると死ぬ事になる。
    命のボルト、命のナットって奴が有ってだな。正しく整備終了しても材質不良で真っ二つに割れる事がある。飛行後点検時に青くなるけどな。

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