地震について
2016/04/18
熊本で地震が起きました。
被災した方、辛いでしょうが頑張りましょう。
自衛隊派遣状況
1.災害派遣の概要
要請日時 要請元 要請先 要請の概要 発生場所 平成28年4月14日(木)
22時40分熊本県知事 陸上自衛隊
第8師団長(北熊本)人命救助 熊本県
熊本地方平成28年4月16日(土)
02時36分大分県知事 陸上自衛隊西部方面
特科隊長(湯布院)人命救助 熊本県
熊本地方
2.災害派遣までの経緯
- (1)平成28年4月14日(木)21時26分頃、熊本県熊本地方を震源(マグニチュード6.5)とする地震が発生し、情報収集を開始するとともに、同日22時40分、熊本県知事から陸上自衛隊第8師団長(北熊本)に対して、人命救助に係る災害派遣要請があった。
- (2)平成28年4月16日(土)01時25分頃、熊本県熊本地方を震源(マグニチュード7.3)とする地震が発生し、情報収集を開始するとともに、同日02時36分、大分県知事から陸上自衛隊西部方面特科隊長(湯布院)に対して、人命救助に係る災害派遣要請があった。
3.防衛省・自衛隊の対応
(1)派遣部隊
- 陸自
- 第42普通科連隊(北熊本)、第43普通科連隊(都城)、第8特科連隊(北熊本)、第8戦車大隊(玖珠)、第8偵察隊(北熊本)、第8飛行隊(高遊原)、第8施設大隊(川内)、第8後方支援連隊(北熊本)、第8特殊武器防護隊(北熊本)、第4特科連隊(久留米)、西部方面航空隊(高遊原、目達原)、西部方面衛生隊(健軍)、第5地対艦ミサイル連隊(健軍)、健軍駐屯地業務隊(健軍)、中部方面航空隊(八尾)
- 海自
- 第1航空群(鹿屋)、第22航空群(大村)、第31航空群(岩国)、第111航空隊(岩国)、佐世保造修補給所(佐世保)
- 空自
- 第5航空団(新田原)、第8航空団(築城)、新田原救難隊(新田原)、芦屋救難隊(芦屋)、第1輸送航空隊(小牧)、第2輸送航空隊(入間)、西部航空警戒管制団(春日)、第3術科学校(芦屋)
(2)派遣規模
- 人員
- 約20,000名(延べ約37,200名)
- 航空機
- 118機(延べ205機)
- 艦船
- 10隻(延べ38隻)
(3)主な対応状況
【14日(木)】 21時31分 防衛省災害対策室設置。 21時36分 防衛大臣指示。(1.自治体及び関係省庁と緊密に連携し、災害派遣活動に万全を期すこと。2.被害の状況に応じ、適切な対応を実施すること。) 21時47分 第8航空団(築城)のF-2×2機が情報収集のため基地を離陸。 22時02分 西部方面航空隊UH-1×2機(映像電送機)が情報収集のため駐屯地を離陸。
第8飛行隊のUH-60×2機が情報収集のため駐屯地を離陸。22時03分 第22航空群のSH-60×1機が情報収集のため基地を離陸。 22時07分 第22航空群のUH-60×1機が情報収集のため基地を離陸。 22時10分 防衛省災害対策本部設置。 22時19分 第1航空群のP-3C×1機が情報収集のため基地を離陸。
第8偵察隊のFAST-Force(人員6名、車両2両)が益城町役場に向け駐屯地を出発。22時27分 新田原救難隊のU-125×1機が情報収集のため基地を離陸。 22時30分 芦屋救難隊のU-125×1機が情報収集のため基地を離陸。 22時40分 熊本県知事から第8師団長に対して人命救助に係る災害派遣要請。
新田原救難隊のUH-60×1機が情報収集のため基地を離陸。22時42分 第42普通科連隊のFAST-Force(人員25名、車両3両)が益城町役場に向け駐屯地を出発。 22時45分 第1回防衛省災害対策本部会議。 23時45分 第2回防衛省災害対策本部会議。 ◯ 人命救助活動等(約400名)
第42普通科連隊、第8特科連隊、第8偵察隊、第4特科連隊、西部方面衛生隊。
【15日(金)】 03時29分 西部方面航空隊のUH-1×1機(映像伝送機)が情報収集のため駐屯地を離陸。 04時49分 西部方面航空隊のUH-1×1機(映像伝送機)が情報収集のため駐屯地を離陸。 05時17分 第8飛行隊のUH-60×1機が情報収集のため駐屯地を離陸。 05時45分 第8飛行隊のUH-60×1機が情報収集のため駐屯地を離陸。 07時00分 第3回防衛省災害対策本部会議。 08時55分 中部方面航空隊のUH-1×2機(映像伝送機)が情報収集のため駐屯地を離陸。 ◯ 人命救助活動(約1,520名)
第42普通科連隊、第8特科連隊、第8高射特科大隊、第8特殊武器防護隊、第8飛行隊、第8偵察隊、第43普通科連隊、第8施設大隊、第8戦車大隊◯ 医療支援及び生活支援活動(約200名)
第4特科連隊、第4後方支援連隊、第8後方支援連隊、西部方面衛生隊、第3後方支援連隊、西部航空警戒管制団、航空自衛隊第3術科学校
※ 活動内容 益城町役場において医療支援、炊事、給水支援を実施。◯ 物資輸送(約80名)
第5地対艦ミサイル連隊、西部方面航空隊、健軍駐屯地業務隊、佐世保造修補給所。
※ 活動内容 益城町役場、病院、小学校に物資等(毛布約800枚、仮設トイレ約240個、テント約40張)輸送を実施。宇土市役所、宇城市役所、美里町役場、御船小学校、嘉島町役場、甲佐町役場、山都町役場、合志市役所、大津町役場、菊陽町町民センターに物資(毛布約3,300枚、飲料水約6,200本)輸送を実施。
【16日(土)】 01時43分 第8航空団のF-2×2機が情報収集のため基地を離陸。 01時53分 西部方面航空隊のUH-1×2機(映像伝送機)、UH-60×1機、第8飛行隊のUH-60×1機が情報収集のため駐屯地を離陸。 01時59分 第22航空群のUH-60×1機が情報収集のため基地を離陸。 02時07分 第22航空群のSH-60×1機が情報収集のため基地を離陸。 02時10分 第8飛行隊のUH-60×2機が情報収集のため駐屯地を離陸。 02時21分 第1航空群のP-3C×1機が情報収集のため基地を離陸。 02時30分 第8飛行隊のUH-60×1機が情報収集のため駐屯地を離陸。 02時36分 大分県知事から西部方面特科隊長に対し、人命救助に係る災害派遣要請。 02時45分 防衛大臣指示。(1.被害が拡大する恐れがあるため、引き続き自治体及び関係省庁と連携し、災害派遣活動と状況の把握に万全を期すこと。2.被害の状況に応じ、適切な対応を実施すること。) 03時08分 第31航空群のOP-3C×1機が情報収集のため基地を離陸。 03時14分 目達原駐屯地に待機中の中部方面航空隊(八尾)のUH-1×1機(映像伝送機)が情報収集のため離陸。 04時55分 統合任務部隊(JTF)編成。陸災部隊(人員約13,000名)、海災部隊(人員約1,000名)、空災部隊(人員約1,000名)により人命救助活動等を実施。 05時40分 第4回防衛省災害対策本部会議。 10時30分 第5回防衛省災害対策本部会議。 12時15分 第6回防衛省災害対策本部会議。 17時30分 第7回防衛省災害対策本部会議。 19時25分 第8回防衛省災害対策本部会議。 ◯活動実績(16日)
活動内容 活動場所 実績 人命救助 患者輸送 益城町 約50名
累計:約310名安全確保のための人員輸送
(雨露対策のための輸送含む)益城町、南阿蘇村 約280名
累計:約610名生活支援 物資輸送 阿蘇市、南阿蘇村 毛布792枚、飲料水3,400本
累計:毛布7,422枚、
飲料水25,000本給食支援(16か所) 熊本市、益城町、宇城市、
阿蘇市、別府市、由布市12,450食
累計:48,395食給水支援(22か所) 熊本市、益城町、美里町、大津町、
阿蘇市、菊池市、別府市、玖珠町134.82トン
累計:461.02トン入浴支援(3か所) 益城町、宇城市 243名
累計:490名天幕支援(5か所) 南阿蘇村、由布市 31張
累計:31張医療支援(2か所) 益城町、宇城市 130名
累計:130名人員:約15,000名、航空機:69機、艦艇:10隻
【17日(日)】 09時10分 第9回防衛省災害対策本部会議。 13時20分 第10回防衛省災害対策本部会議。 16時50分 即応予備自衛官の災害等招集命令に係る内閣総理大臣の承認。(閣議決定。) 17時18分 防衛大臣から西部方面総監に対し、「平成28年熊本地震に対する即応予備自衛官の災害等招集命令の実施及び出頭した即応予備自衛官の受入れに関する自衛隊行動命」を発出 19時00分 第11回防衛省災害対策本部会議。 ◯ 17日の活動実績は集計中
(4)その他の支援
【15日(金)】
◯ 内閣府からの輸送支援要請を受け、官庁間協力により空自第2輸送航空隊のC-1×1機が情報先遣チームを輸送。
◯ 松本防災担当副大臣を団長とした政府調査団を、官庁間協力により海自第111航空隊(岩国)のMCH-101×1機が輸送。
【16日(土)】
◯ 厚生労働省からの輸送支援要請を受け、熊本空港及び築城基地にD-MAT(医師、調整員等約100名)を第2輸送航空隊のC-1×2機、第1輸送航空隊のC-130×1機が輸送。
(16時45分、入間基地発、18時45分、熊本空港着。)
(19時14分、千歳基地発、22時29分、熊本空港着。)
(19時55分、松島基地発、21時45分、築城基地着。)
南海トラフ大地震
熊本で地震が起きたので、部屋に積読していた南海トラフの本に手を伸ばすきっかけになりました。
こちらのページにまとめていこうと思います。今後生活していくうえで誰かの役に立てばと思います。
著者:山岡 耕春
目次
- くり返す南海トラフ地震
- 最大クラスの地震とは
- 津波、連動噴火、誘発地震
- 被害予測と地震対策
- それでも日本列島に生きる
著者プロフィール
山岡さんは名古屋大学大学院で火山や地震について研究しているエキスパートです。
本の中身は少々固めで素人(ぼくも素人よ)には読んでてしんどいだろうなと思うので、『役に立ったなーこれは知っておいた方が良いなー』と思った部分をご紹介していこうと思います。
まず知っておいてほしいのは南海トラフがどこにあるのかという地理的な部分です。
こちらは内閣府の資料で、赤字で書いてある部分がぼくが書きました。
赤字の部分が南海トラフという地域になります。
南海トラフ地震の規模予測と東北の大震災
では、いったいどれくらいすごい地震が起きると言われているのかって話になりますが、東北の大震災と比較してこの本の中では書かれているので紹介したいと思います。
さすがに、熊本の地震ではデータもないし発刊した日が2016年1月20日ということもあり、東北のデータを用いて紹介されています。

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