リフォームする前に必ず読んでおきたい本ランキング1位はリフォームの青本!
2018/01/10
注意!!
自衛隊の話は一切出てきません笑
ぼくは近々両親の家をリフォームしてやりたいと考えています。
なので、リフォームする前にしっかりと勉強しておきたいなって思っています。
実は小学生の時にリフォーム詐欺(親ですよ)を体験しまして・・・機会があれば詳細を後日記事にします。
リフォーム詐欺に逢う理由、第一位はリフォーム(住宅)のことを知らなさ過ぎるんです。たぶん、そう思います。
なので自分の勉強をかねて、この記事では読んだ本のレビューをひたすらやり続けようと思っています。
これからリフォームをしたいなと考えている人の参考になればと思っています。
現在読んだ『リフォームと家』の本の数:9冊
暫定1位:リフォームの青本
優良工事店ネットワークというところが無料で配っている本なのですが、書かれている内容は
- どこに頼めばよいか?
- 消費者が知らないリフォーム金額の本当の話
- リフォーム代を極限まで安くする方法は?
- 工事店とリフォーム営業会社の違いとは?
- 信頼できる優良工事店を探す方法は?
- 地元工事店のススメ
となっていて、いわゆるリフォーム業界の暴露本みたいな感じです。
この本は『リフォームの青本』、『外壁塗装の赤本』、『お住いのメンテナンスDVD』の三点セットのうちの一つです。
お住まいのメンテナンスDVDは期間限定で配っているようです。
文章も非常に読みやすくて、リフォームする上で知っておきたい部分がしっかりと解説されています。
特に、『消費者が知ることのなかったリフォーム金額の本当の話』に書かれている業界の仕組みに関する部分は、これからリフォームをお願いする上で非常にためになりました。
この本を読む前にリフォームの見積もりをしていたら大損するところでした。
優良工事ネットワークさんはリフォーム業者調査会社なので、『本を請求したら電話勧誘が来るんじゃないか?』と思っていたのですが、電話営業をしないことをポリシーにしていると青本にもしっかりと書かれていて、実際に電話は一回も来ていません。
これからリフォームを頼もうかな?どれくらいの費用がかかって、などなど気になることはこちらの本にほとんど書いてあります。
興味がある方は無料なので、一度本をお取り寄せしてみてはいかがですか?
▼ランキング
- リフォームの青本
- 住宅リフォーム:重要事項32選
- 外壁塗装の赤本
- どんな地震でも揺れない家の作り方
- だから『いい家』を建てる。
- 得するリフォーム/キッチン/バス/トイレ
- さらに『いい家』を求めて
- 雑誌:SUUMOリフォーム5月号:シンプルに暮らす家
- コワーい不動産の話
- 雑誌:SUUMOリフォームSPRING2016:中古を買ってリフォームしよう
- 誰だって部屋のセンスを磨ける本
1位:リフォームの青本
著者:優良工事店ネットワーク
おすすめ度:読まないと損するレベル
読んで欲しい人:リフォームの知識がほしい、騙されたくない、リフォームの相場感がわからない、会社の選び方がわからない
目次
- ごあいさつ
- この冊子をお読みになった方のご感想
- どこに頼んでいいか分からない
- 消費者が知ることのなかったリフォーム金額の本当の話
- リフォーム代を極限まで安くする方法
- 工事店とリフォーム営業会社の違いとは?
- 信頼できる優良工事店を探し出す方法とは?
- 地元工事店のススメ
- 『優良工事店ネットワーク』ご利用の案内
最初のごあいさつのところにある文章にぼくは惹きつけられました。
これまで建築業界内でひた隠しにされて、一般の消費者がなかなか知ることのできなかった秘密の情報が書かれているからです。はっきりと断言しますが、この情報を知るのと知らないのとでは、同じリフォーム内容でも工事金額に2~3割ほどの差が生まれてきます。当たり前の話ですが、建築業界の人は全員がこの情報を知っていますので、一般の消費者よりも安い値段で自分の家をリフォームしています。この方法を一般の消費者にも公開するのが、この冊子の目的です。
いきなり出てきたこの文章に『なにっ、ずるい』と思ってしまいましたが、どんな業界でも手の内を知っているか知らないかでお安く物を買えたりサービスを利用できたりするのが常識なんですよね。
どこに頼んでいいかわからない
驚いたことにリフォーム会社は建築の知識がないド素人でも開業できるようです。新築の場合とは違って公的な業者登録制度がないようですよ。
だからリフォーム詐欺とか悪徳リフォーム会社ってのが問題になるんですね。頼むならちゃんとしたところを見極める目を持たないといけませんね。
ただでさえ大金を支払うリフォームなのに、そんなへんてこ業者に頼むわけにはいきません。
消費者が知ることのなかったリフォーム金額の本当の話
見積金額の高いリフォーム業者だと『ぼったくりかもっ』と不安になるし、安いところだと逆に『手抜き工事されるかもっ』と不安になります。
理由は企業体によって、見積金額の内訳が全く違うからなんですね。
人生の中でそう何度もリフォームを経験するような人は稀なので、リフォームの相場感があまりつかめないのが実際のところですよね。
青本にはリフォーム箇所ごとの費用相場が載っています。ぼくが一番気になっていたところを一覧で紹介してくれているのは今のところこちらの本だけです。
リフォームを考えているならこの本は非常に重宝しますよ。
リフォーム代を極限まで安くする方法
答えはお客が現場監督をすることです。
業者によって見積費用に違いが出てきてしまうのは、一つの会社では全ての工事をすることが不可能だからです。
キッチンリフォームなら、キッチンメーカー専属の職人、電気の職人、大工、ガスの職人・・・と多くの専門職の力を借りないとリフォームは実現しません。
その手間暇をお客さんが現場監督としてやるなら、現場管理費が浮きます。それとリフォーム営業会社(大きなハウスメーカー等)を通すと中間マージンが発生しますから、割高になりますよね。
ぼくならリフォーム代を払って専門家にやってもらうようにしますが、建築業で現場監督経験がある方ならやってみたらどうですか?
信頼できる優良工事店を探し出す方法とは?
これらに当てはまる工事店を探し出しましょう。
・・・
そんなの素人にわかるわけありませんよね、こういった会社を紹介してくれるのが優良工事店ネットワークの仕事のようです。
まとめ:リフォームの青本
この後は優良工事ネットワークのサービスの紹介があるのですが、そこはここでは割愛させてもらいます。
電話営業をしないとうたっているので、こちらから電話をしないといけないわけですが・・・電話番号が最後まで見当たりませんでした笑
と思っていたら、裏表紙にひっそりと書いてありました。
本なんて請求したら営業マンが来て売り込まれるんじゃないかな・・・と思っている人でもこちらの会社でも大丈夫ですよ。
リフォームをこれから考えている人は無料なので絶対に読んでおいた方が良いと思います。
住宅リフォーム:重要事項32選
著者:菊池 克弘
おすすめ度:かなりおすすめ!!
読んで欲しい人:これからリフォームをしたいけど、基本的なこと流れが理解していない人、リフォーム減税・補助金についてざっくり知りたい人
目次
- リフォームの基礎知識
- リフォーム関連業者
- ベーシックリフォーム
- 利用形態変更リフォーム
- 高性能化リフォーム
- 補助金・減税制度
リフォームをしたいなぁと思ったら全体像を知るために読んでおいてほしい本です。
『住宅リフォーム:重要事項32選』を読めばリフォームの流れを理解することができます。
- リフォームの進め方
- 見積金額の捉え方
- 紛争防止の心得
- 依頼業者の探し方
- 業者との折衝方法
- 高齢者にとってのリフォーム
- 快適住宅の作り方
- エネルギーリフォーム
- 補助金・減税制度の利用方法
ここらあたりがざっくりと理解できます。
面白かった、勉強になったところを紹介していきます。
リフォーム業者から提出される建築工事費の実情
リフォームの見積もりを取っていざ見積金額を教えてもらっても、その費用構成を教えてもらえません。
何にいくらかかって、材料費が、管理費がなどの内訳ですね。
手の内を明かしてしまうと値下げの交渉材料を渡してしまうからですね。大手のリフォーム業者と小規模リフォーム業者だと見積金額が2倍以上の差になることも珍しくないそうです。
こういったことも知っておかないといけない情報ですよね。だからといって、小規模リフォーム業者にしようということにはならず、そのリスクもしっかりと理解しておかないといけません。
『小規模リフォーム業者と契約して倒産したら前払いした分の料金はどうなるの?』という疑問にも答えがありました。
不安のある小規模リフォーム業者と契約するときは前払いで料金を支払わずに、出来高払いで料金を支払えば良いみたいです。
10%工事が完了したら10%支払う、20%工事が・・・・という感じですね。
うまく支払えば小規模リフォーム業者との付き合いでもリスクを下げることができます!
欠陥工事を見破るために注目するべき箇所
欠陥工事によるもめごとは経験したくはありませんが、それ以上に欠陥工事のまま気づかずに生活したくはありません。
欠陥工事は一般に見えない箇所で行われていることが多いようです。
- 屋根裏
- 天井裏
- 床下
- 壁の中
これらの個所は欠陥工事をされていても、なかなか見る機会がないので要注意ですね。
松井さんの本でも『まず最初に床下を見ろ!』という風に書いてありました。
防犯リフォーム
まずこの本を読むまで防犯のためにリフォームをするという発想がありませんでした。
ぼくの田舎はほとんど地元民しかいないようなところで、小さい頃は鍵をかける習慣すらありませんでした。それくらい犯罪発生率が少なく、住民同士が信頼しあっていたんですね。
しかし、最近はしっかりと鍵をかける人が増えてきました。うちもそうです。
それにどんどん親や祖父母が高齢になって、防犯対策をしておかないと危険な目に遭うかもしれません。そんな人は防犯リフォームをするそうです。
防犯リフォームにはこのような種類があります。
- ドア・窓の開口部の寸法を変える
- 防犯仕様のドアや窓に替えて侵入を難しくする
- 防犯設備機器を設置する
- 門や塀の形状を変え、外部から見えにくくする
文章だけでは、『開口部の寸法を変えるってどんなリフォーム?』となりそうなので、写真を撮りました。
大きな2枚窓を小さくして、外部からの侵入をしにくくするわけですね。なるほどです。
リフォームの補助金・減税制度
お金は大切ですからね。もらえる補助金、使える減税は積極的に使っていきたいところです。
第6章:補助金・減税制度はたっぷり34ページもあるので、ざざざーと補助金、減税制度については理解できると思います。
これらの制度は地域によって都道府県、市区町村などで減税制度を持っていることがあるので詳しくは住んでいる地域の情報を隙間なく確認することをおすすめします。
まとめ:住宅リフォーム:重要事項32選
この本は学ぶことが本当に多かったです。この本で4冊目になるのですが、こちらの本でリフォームの流れを理解してから『だから『いい家』を建てる。』のような体験ルポや、住宅会社で働いている人の本を読むという順番の方が情報をうまく処理できると思います。
ただ、難点がひとつだけあります。まだ新刊ということで、中古本として出回っていなかったので1400円くらいしました・・・
しっかりと学べたので、よかったですが。
見積金額の裏/リフォーム紛争/快適住宅/リフォームの難易度/紛争の実情/リフォームショップ/内装/外装/屋根/建具/設備機器交換リフォーム/防犯リフォーム/造園リフォーム/壁面緑化リフォーム/間取変更リフォーム/増築リフォーム/バリアフリー/二世帯住宅化リフォーム/用途変更リフォーム/断熱リフォーム/エネルギーリフォーム/耐震リフォーム/補助金制度/減税制度
外壁塗装の赤本
著者:優良工事店ネットワーク
おすすめ度:かなりおすすめ!!
読んで欲しい人:外壁塗装をしたい人、業者の手抜き工事を見抜く方法を知りたい人
目次
- 外壁を塗り替えなければならない2つの理由
- メンテナンス費用の最小化のために
- 自分でできる、家の点検シート
- 得をする外壁ランニングコストの考え方
- 塗料の種類と耐久性
- 業者の言いなりにならない塗料の選び方
- セラミック複合塗料とは
- 保証書を信用しすぎると失敗する
- 根拠のない値引きとお宅だけ特別には手抜きの前兆
- 手抜き工事を防止する簡単で確実な方法
- 見積書の5つの確認ポイント
- 依頼先によって大きく変わる塗装工事のお値段
- ポイント集
- 優良工事店ネットワークの紹介
ぼくは実家のリフォームに外壁までする必要はないだろうと考えていました。
うちの外壁はそこまで汚れていないので、塗り替える必要なんてないだろうなと思っていたんですが、外壁塗装の赤本を読んでちょっとは考えた方が良いかなと思うようになりました。
外壁を塗り替えなければならない2つの理由
うちの実家はこちらで紹介されている2つの理由のうち一つ、『見た目』の部分は問題なくクリアできています。
しかし、もう一つの理由である『保護』の部分はもしかしたらアウトかもしれません。20年前に中古物件を購入した時に外壁を塗り替えてもらったのですが、それっきり放置しっぱなしなので。
外壁塗装の赤本の中では、外壁は時間の経過とともに少しずつ衰えていくので、メンテナンス費用を最小化するためには雨漏りになる前に適切なタイミングでの外壁塗り替えをすることが必要だと書かれています。
塗り替え時期のサインも外壁塗装の赤本では紹介されています。
自分でできる、家の点検シート
得をする外壁ランニングコストの考え方
車だったら、リッター何キロでガソリンがどれくらいで、車検代が・・
としっかりと長期的なランニングコストを考えてから購入するのにもかかわらず、家のリフォームになるとなかなかその考え方には至りません。
でも、大きな費用が発生するリフォームだからこそランニングコストをしっかりと考えるかどうかで数十万円のお金が浮いたりします。
費用は少しでも安い方が良いのはもちろんなのですが、少しけちってしまうと長い目で見て損する可能性はつぶしておきたいですよね。
ポイントは耐用年数を長くして、塗り替えの回数を減らすことにあります。
塗料の種類と耐久性
ぼくの中では塗装なんて、すべてペンキという言葉に置き換わっていたのですが、細かくいろんな種類があるみたいですね。
- アクリル樹脂 5~7年
- ウレタン樹脂 10~13年
- シリコン樹脂 10~15年
- フッ素樹脂 15~20年
赤本ではフッ素樹脂は耐用年数が長いのですが、外壁の塗り替えは15年くらいが目安だそうです。どうしても長く使っていると汚れが目立ちすぎるという理由ですね。
その場合せっかく高いフッ素樹脂で塗装をしても耐用年数5年を残して塗り替える必要性が出てくるというわけですね。それではなんのために高いフッ素樹脂で塗装したのかわからないから、もう少し安いウレタン樹脂かシリコン樹脂をお勧めだと書いてあります。
無駄に高い金を払わないようにする知恵は、リフォーム業者からもらうよりも第三者的立場にある優良工事店ネットワークのような会社からもらうというのが正解ですね。
手抜き工事を防止する簡単で確実な方法
外壁塗装の赤本の最大の読みどころはこの章です。
手抜き業者がどのように手を抜いた仕事をするのかというのを理解していれば、対処方法がみえてくるわけですね。
この本では、手抜き業者を簡単に見分けることができる言葉が紹介されています。
赤本によると外壁塗装のリフォームが一番手抜き工事でもめるらしいです。
それくらいぼくたち素人じゃわからないことがあるってことなんですよね。
手抜き業者を見分ける魔法の言葉を知りたい方は、無料でもらえる本なのでお取り寄せして読んでみてください。
外壁塗装/手抜き業者/塗料の種類/メンテナンス費用/耐用年数/保証書/値引き/お宅だけ特別に/塗装工事費用/工事の流れ
どんな地震でも揺れない家の作り方
著者:樋口 賢二
おすすめ度:読んでおいた方が良い!
読んで欲しい人:地震に強い家を作りたい人、耐震リフォームに興味がある人
目次
- 地震でわかった「いちばん大切なこと」
- こんな家では、地震に勝てません!
- どんな地震でも揺れない「断震住宅」という選択
- 建てようと思ったら、まずやっておくべき5つのポイント
- リフォームで地震対策はどこまでできる?
- 家づくりの不安・疑問に答えます
- 「エネルギーを使わない家づくり」を考えてみよう
- まとめ:地震に強い家を建てる30のポイント
4/14に熊本で地震が発生したことからも耐震住宅に関心を持った人も多いと思います。ぼくもその一人です。
リフォームをするうえで耐震について学びたいならこの本をおすすめします。
この本で著者が抑えておくポイントとして挙げているものは
- 徹底的な情報収集をする
- 安全を重視した予算を考える
- 工法の違いを知っておく
- 地震保険について知っておく
- 信頼できる業者に依頼する
というものです。本書はこれら5つのポイントに沿って書かれています。
地震に弱い家の特徴:6タイプ
『いったいどんな家が地震に弱いんだろう、自分の家はどうなんだろう?』と思われるかもしれませんね。本書で指摘されている地震に弱い家の特徴をご紹介します。
- 軟弱地盤の上に建つ家
- 重さと強さのバランスの悪い家
- 古い家
- 盛土など造成地の上に建つ家
- きちんと施工されていない家
- 費用が安すぎる家
このなかでぼくが気になったポイントをご紹介していきます。
重さと強さのバランスの悪い家
どういう意味だ?という感じだと思うのでそこから説明していきます。
バランスが悪いというのは家の重さの中心(重心)と、強さの中心(剛心)が悪い家のことみたいです。
阪神・淡路大震災の時のデータではバランスの悪い多くの家が倒壊したそうです。
もっと具体的にどんな家かというと、ピロティ方式、キャンティレバー方式で建てられた家です。
写真のような家がピロティ方式、キャンティレバー方式です。
土地の値段が高い地域、デザイン性の高い家に住みたいという想いがある人はこういったバランスの悪い家に住んでいることが多いようです。
確かにおしゃれで素敵なのかもしれませんが、これからのことを考えると地震に弱い設計というのはなんとも心もとないですね。
費用が安すぎる家
今はリフォームをするときでも一括見積をとってからできるだけ安いところにリフォームを頼みたいという人が多いのかと思いますが、世の中安かろう悪かろうです。
異常に安い家というのはどこかで誰かが多く負担、我慢をしているから費用が下がるという風に考えた方が良いですね。
2005年に姉歯耐震偽装事件が世間を騒がせましたが、あの時も超格安マンションでした。
安い金額で家を建てても、リフォームしても地震に弱いんじゃ不安で仕方がないですよね。
適正価格で職人さんにも喜ばれるくらいのリフォーム費用を用意できるのが理想ではないでしょうか。
耐震、制震、免震、断震という考え方
耐震とは、建物をガッチリと固める工法
制震とは、制震材などを用いて建物の揺れを吸収する工法
免震とは、建物と地盤の間に免震装置を設置し、地震の揺れを建物に伝えにくくする工法
断震とは、揺れを断つ工法
著者樋口さんは東北の大震災の時に東京に住んでいましたが、両親の実家には地震に強いと言われていたエアー断震というシステムを採用していたようです。
エアー断震は、地震の揺れをセンサーが感知したら基礎の下から空気の力で家を持ち上げて揺れを断つというシステムです。
なかなか面白いシステムですよね、このエアー断震システムのおかげで東京は震度6弱を記録していたにもかかわらずほとんど揺れを感じることもなかったようです。
実際に揺れない家を経験してから積極的にエアー断震システムをお勧めするようになったようです。
このエアー断震システムで耐震リフォームをしようと思うと約500万円ほどの費用がかかるようなので、予算的に厳しいなという人は地震の予算に合った耐震対策をしてください。
建てようと思ったらやっておくべきこと
- 徹底的な情報収集をする
- 安全対策を重視して予算を組む
- 工法の違いを知っておく
- 地震保険はどこまで必要か検討する
- 信頼できる業者に依頼する
この章で一番気になったのは地震保険についてです。
地震で倒れない家にするというのは大切なことですが、被害に遭った後のことも考えておくことも大切です。
当面の生活資金を確保することができるなら、新生活に向けての希望も湧いてくるものだと思います。
火災保険では、地震の際の被害に対して(火災であっても)保険金は支払わないのが一般的です。なので、地震に対する備えとして地震保険に加入する必要があります。
2010年末のデータによると、地震保険加入率は平均で約30%にも満たないとされています。東北の大震災後、地震保険に加入した方の割合は上がっているでしょうが、おそらく充分浸透していないだろうというのが筆者の見方です。
本書では地震保険について詳しく書かれているのですが、ちょっと説明が難しいので気になる人は本を買って読んでみてください。
リフォームで地震対策はどこまでできる?
ぼくがこの本を読もうと思った一番のポイントはこの部分です。
耐震補強の方法
- 地盤の改善
- 基礎の補修
- 壁の補強
- 土台・柱下の補強
- 結合部の補強
- 屋根の軽量化
色々と耐震リフォームの方法はあるのですが、大掛かりなリフォームになればなるほど費用がかさみます。
ヨーロッパなどでは代々受け継いだ家をリフォームを繰り返すことで長く使っていこうという考え方があるようですが、そこまでこだわりがないなら新築にしてしまった方が良いのでは?と書かれています笑
基本的な耐震リフォームの方法はここに挙げたものですが、もっと詳しい内容については耐震リフォームを請け負っている業者さんに聞いてみるのが一番だと思います。
悪質な業者に注意しよう
リフォーム・家関係の本を読んでいると度々出くわすのですが、悪質な業者というのは多いようですね。
リフォームの青本にも書いてありましたが、リフォーム業は無許可・無資格で始めることができるからそういった悪質な業者が紛れ込んでいるんだと思います。
参考:リフォームの青本の紹介
悪質リフォーム業者に捕まらないために敵の特徴を学んでおきましょう。
- 言葉巧みに危機感をあおる
- 見積書や契約書を簡単に持ってくる
- 工事のレベルが低い
悪質なリフォーム業者はこのような感じなので、「もしやっ」と思ったら注意深く観察してみましょう。
まとめ:どんな地震でも揺れない家の作り方
初めて耐震リフォームの本を読んだので色々と学べることが多かった。
特に、エアー断震というシステムはすごいなぁという感じでした。
空気で家を持ち上げるなんてものすごい発想であっぱれでした。
耐震リフォーム/エアー断震/制震/免震/地震/東北大震災/阪神淡路大震災/地震保険/大地震/省エネ住宅/エコポイント/地震対策/マンションか一戸建てか
だから『いい家』を建てる。
著者:松井 祐三
おすすめ度:非常におすすめできるよ
読んで欲しい人:外断熱、マツミハウジング、換気システムに興味がある人
目次
- 『いい家』への道のり
- 『いい家』を建てる
- 家造りの最重要テーマ、それは『換気』だ
- 『住み心地』の証言
- 住宅ランク付け時代の始まり
- 長いあとがき
- おわりに
『住み心地を問わない建物は事務所か倉庫と同じである。住み心地こそが、住宅の根源的な価値である。間取りや、設備やインテリアがどんなに気に入ったとしても、住み心地が悪かったら何もならない』
だから『「いい家」を建てる。』はこの言葉から始まります。この言葉は松井さんが家を建てる上で大切にしている信条のようです。
松井さんは父に『「いい家」がほしい』を書いた松井修三さんの実の息子で、父の考え方を受け継いでこのような考え方を持つに至ったそうです。
息子の松井さんの初めての就職はカプセルホテルやマンションの意匠設計をする事務所でした。意匠設計というのはデザイナーズマンションを作るようなおしゃれ系設計事務所と思ってもらえたら良いです。
そこでのエピソードが衝撃的だったのでご紹介します。
「このプランですが、ここを変えたら住む人にもっと喜ばれると思うのですが」
・・・
「住む人?あのねぇ、どんなに住む人に喜んでもらえても、オーナーさんに喜んでもらえなかったら、何にもならないんだよ。
われわれの仕事はね、住む人が適当に不満であるように設計することで評価されるんだよ。
だって、入居者に長居されたのでは、回転率が悪くなってしまう。つまり儲からなくなってしまうということだ。」
初っ端に出てくるこのエピソードは衝撃的でした。住宅業界、不動産業界で入居者が列をなして待ってくれているような人気のある物件・場所というのはこんな考え方を持っているのかもしれませんね。
確かに、待ちがあるなら回転させた方が儲かりますからね・・・
外断熱について
この本は外断熱についてもっと詳しく知りたいという方におすすめできるのですが、それは著者の父親である松井修三さんは当時はまだ評価されていなかった外断熱での家作りに注力された人だからです。
修三さんの言葉に『100点満点の家は作れない、よくて80点、不足の20点はアフターメンテナンスで補う』というのがあるみたいなのですが、不完全であるとしっかりと認めてだからこそのアフターメンテナンスを大切にするという考え方は素敵ですね。
外断熱ってどんなものかわかりにくいですが、こちらの写真を見てください。
こんな感じらしいです。ぼくのイメージしていた断熱材は下の内断熱でした。
外断熱が内断熱よりも優れいているところに
- 施行が簡単
- 断熱ラインが不連続にならない
- 高気密化が容易
- 結露が発生しにくい
- 床下、小屋裏も室内と同じ快適空間になる
- 雨漏りでも対処が容易
などがあるみたいです。ちなみに小屋裏とは天井と屋根の間にできる空間のことです。
特におもしろかったのが、結露についてですね。
結露には二種類あり、表面結露と内部結露いいます。表面結露は普段ぼくたちが生活の中で目にする窓ガラスに水滴がついたりするあれです。
でも、内部結露に関してはなかなか目にすることはありませんが、小屋裏など発生する結露で『家のガン』と呼ばれています。
「小屋裏に水蒸気がこもると抜けないから、冷えた北側の屋根下地で結露する。小屋裏で東西南北がわからなくても、カビが発生しているのですぐ分かる」
意味が分かりますか?コンパスがなくても東西南北がわかるなんて、おしゃれだなって、思った。
ちなみに家が水蒸気で腐るとこんな感じになります。こわっ!
外断熱にしたら年間冷暖房費が3分の1に
これはどれくらい使うかにもよるでしょうが、夏は涼しい冬はあったかいいい感じの家になるみたいです。
ずっと住み続けてお金を払い続けるって考えたら大きい金額になるので、考えておかないといけないところですね。
シロアリ消毒の悲劇
恐ろしいエピソードのひとつとして、昔はシロアリ除去にクロルデンという1986年に禁止になった物質が使われていました。
それを使用した被害での死亡事故の話があるのですが、怖いですねー・・・
おそらく当時も危険性は知られていたでしょうが、政府が禁止していないから使ってたんだろうなと思います。リフォームする時もしっかりとここら辺を知って、ちゃんとしたところに頼まないと怖いですね・・・
家造りに換気は重要です
換気と聞くと、どうしても窓を開けたり換気扇を回したりということを考えてしまいますが、それではないです。
2003年ごろから新築住宅には2時間に1回は家の中の空気をそっくり外の空気と入れ替える機会換気が義務付けられるようになりました。
ということは外の空気が中に入ってくるわけなんですが、田舎でのどかな自然が回りにあれば『おいしい空気』というものを実感できるでしょうが、『外の空気はきれいなの?』というのが松井さんの考えです。
PM2.5の問題、排気ガス、土ぼこり・・・汚い空気を家の中に入れたら意味ないじゃんって話です。
それを克服するための新換気システムCS-HVSについて本書の中で述べられています。
これはマツミハウジングさんが開発している換気システムらしいです、興味がある方は検索してみてください。
まとめ:だから『いい家』を建てる。
とても誠実に仕事をしている人だなーと感じました。
今まで現場を通して見てきた事件簿、事例が多く紹介されていて事前に知っておけば同じ失敗はしないんじゃないかな、そのためにも読めてよかったです。
家を買う前に床下、小屋裏に入れって書いてあるんですが、そこを見れば住宅の良し悪しがわかるみたいです。
注目する部分は、部屋同様の快適さがあるかどうかのようです。
外断熱/内断熱/換気システム/喘息/結露/内部結露/表面結露/シロアリ/無暖房住宅/省エネルギー住宅/マツミハウジング/雨漏り/蟻害対策/高気密/家造り/熱橋/室内干し/新換気リフォーム/法律/掃除機/阪神淡路大震災/新潟県中越地震/長期優良住宅/グラスウール断熱材
得するリフォーム/キッチン/バス/トイレ
著者:立風ベストムック
おすすめ度:2004年発刊、古いのであまりおすすめはしません
読んで欲しい人:キッチンリフォーム、バスリフォーム、トイレリフォームに興味がある人
目次
- 全部リフォームしたらこんなに快適になりました
- リフォームで憧れのキッチンに大変身!
- 心も体もなごむ、バスルーム&トイレ
- 手間のかからない『リフォームパック』を賢く使いこなそう
- リフォームにおすすめの設備機器セレクト112
- やりくり上手なリフォーム達人になれるとっておきマニュアル
ぼくはトイレリフォームに興味があってこの本を買ってみました。
全体的にトイレのリフォームの分量が決して多くはないのですが、水周りのリフォームに興味がある人には多くのリフォーム事例があるのでお勧めできる一冊になります。
『リフォームにおすすめの設備機器セレクト112』という章があるのですが、発刊年が2004年ということもあり今ならもっとハイテクで使いやすい機器が販売されているだろうと思うので、あまり読む価値はありません。
それでも、ぼくからみたら充分に優秀な設備機器達でしたが・・・
トイレの臭い解決にリフォームという選択肢
『得するリフォーム』を読むまで考えてもなかったのですが、壁タイルには消臭効果があるものがあるようです。
本の中では『エコカラット』という壁タイルが紹介されているのですが、これは非常に気になりました。タイルが臭いを消してくれるなら言うことありませんね。
ということで、消臭効果があるタイルを調べてみました。
- エコカラット
- キューセラ
- ガウディア
- AGPLUS
- 豊ヘルス
結構ありました。
タイルで消臭なんて、すごすぎるぜ、日本の技術って感じですね。
本書では多くのリフォーム事例がどくらいの費用が掛かるのかという部分も含めて多く掲載されているので、ちょっと古い本ですが水周りリフォームに興味がある人は読んでみてはいかがでしょうか?
消臭タイル/エコカラット/トイレリフォーム/バスリフォーム/リフォーム事例/リフォーム写真/キッチンリフォーム/リフォーム費用/リフォーム期間/部分リフォーム/全部リフォーム
さらに『いい家』を求めて
著者:久保田紀子
おすすめ度:まぁまぁおすすめできるよ
読んで欲しい人:主婦の方、マツミハウジング、換気システムに興味がある方、家が寒くて死にそうな方
目次
- 『いい家』もの語り
- さらに『いい家』を求めて
- 続 さらに『いい家』を求めて
- 家作りの熱き語りべたち
- 主婦が求める『いい家』とは?
- 健康を奪う家・元気にしてくれる家
この本は著者の久保田さんが横浜に住む旦那さんの実家に嫁ぎ、その家での生活に苦しむ体験談から始まります。
- 田舎で虫が家に入ってくる
- 玄関を入ってすぐに寝室
- トイレが寝室から遠い
- 夏は西日をさえぎるものがなく蒸し暑い
- 冬は寒さとの闘いに苦しみ
- トイレは汲み取り式
昔に作られた田舎の家の典型例のようなところに嫁ぐことになりますが、区画整理事業で家を立ち退かなくてはならなくなりました。
それから久保田さんの『いい家』を求める日々が始まります。
実の母から占い師に相談してみてはと持ちかけられた久保田さんは、その占い師にもののみごとに多くのことを言い当てられてしまいます。それからはすっかりとその占い師を信じて、どのような家を建てるのかを占いの結果に求めるようになります。
色々と家造りを思案しているときにたまたまマツミハウジングの松井社長と出会い、厳しい言葉を突きつけられます。
「そこまでして、占いに拘ることがいいことなのですか?少々頑固という感じもします」
松井さんの中にはいい家は人も家も健康でなければならないという信条があり、依頼者である久保田さんに厳しい言葉を言います。
まだ、家を建てる契約前での相談段階なのですが、良い家にこだわりがあるからこそ厳しい言葉も投げかける松井さんにはすごく共感を持てますね。
松井さんからの間取りのプランニングも斬新でした。ドアが一切ないというデザイン。
そうすることによって、部屋の移動が楽なので家事がしやすいみたいですよ。
この本の最後の方に主婦が求める『いい家』とは?という項がありますが、こちらが一番参考になることが多かったので紹介します。
主婦が求める良い家
こちらの項にあることをざっとまとめていきます。
- 肌と空気が合う家
数値で家の良し悪しを見るのではなくて、感じよう。感受性を大切にして見ましょう。
- 男が造る家
今までは男目線で家が作られてきました。感性で評価するという発想がないから長期優良住宅、性能評価満点住宅、ゼロエネルギー住宅などという理論チックな家が注目されてきたのです。
女性は今まで男の発想で造られた家に暮らしを合わせる努力を強いられてきました。
- 主婦が楽しくなる家
家の障害である温度・湿度・臭いの三つがない快適な家作りの重要性。
夏は涼しく、冬は暖かい。涼房、暖房という考え方
- 家づくりの決定権者
数字や理論で家を計るのではなくて、もっと感覚的なものを大切にしましょう。女性は感性が優れています。
ざっとまとめるとこんな感じなのですが、うちの家では母親が決定権者でした・・・
まとめ:さらに『いい家』を求めて
だから『いい家』を建てる、を読んだ直後ということもあり内容に新鮮さはありませんでした。
もちろん書かれている体験談は久保田さんから見た視点で書かれているので、住宅を建てるまでの体験談のような感じで読んでいました。
家をリフォームする時には、奥さんが主婦業であるならおそらく一番長く家にいて、不便さを感じるだろうから女性の意見というのは非常に参考にすべきなんだなと感じました。
これから家を建てる上で、どうしたらよいだろうかと考えている女性の方には参考になると思います。
主婦のための良い家/家事がしやすい家造り/外断熱/換気/かび/家族の健康/占いで家造り/マツミハウジング
雑誌:SUUMOリフォーム:5月号 シンプルに暮らす家
著者:SUUMO
おすすめ度:勉強になるコラムがおすすめです
読んで欲しい人:収納リフォームに興味がある人、最新情報が知りたい人
目次
- リフォームで実現 シンプルに暮らす家
- 編集部イチオシ!リフォーム実例集
- キッチン、リビング、風呂リフォーム費用の相場
- 経験者に聞いたリフォーム会社の選びのポイント
- リフォーム会社&設備が探せるページ
- リフォーム会社探し 次のステップの進め方
- リフォーム基礎知識
雑誌は常に新情報が入ってくるので、リフォーム直前には読んでおいた方が良いと思います。
SUUMOリフォーム5月号では収納リフォームが多く掲載されていますが、リフォームしている人たちの金額が結構高いので小さくリフォームするような人には『こんなにかかるのかぁ・・・』と落ち込んでしまいそうですね。
そういった方は部分リフォームをしていけば良いんじゃないかなって思います。
雑誌を見ていると『あー綺麗だなー』とは思うのですが、掲載されている家がそもそも大きくて豪華すぎて庶民的ではないですね。
雑誌に載っていたリフォーム費用の相場というのは結構気になる部分だと思います。
これを知っているか知っていないかで悪徳業者に騙されないようにできるっていうのがリフォームの青本にも書いてありましたね。
雑誌の良いところは生きた最新情報が見れることです。
5月号にはしっかりと今使える補助金制度・ローン制度・税制などが掲載されているので非常に勉強になりました。
熊本地震が起きたばっかりということもあり、耐震リフォームに興味を持っている人もいるんじゃないでしょうか?
気になっているならリフォーム税制・補助金は要チェックですよ。
コワーい不動産の話
著者:別冊 宝島
おすすめ度:面白い本です
読んで欲しい人:これから不動産を買う、リフォームするなどを考えている人、難しい本が苦手な人
目次
- コワ~い戸建住宅の話
- コワ~いマンションの話
- コワ~い住まいトラブルの話
- コワ~い不動産の話10連発
本書は不動産に関わるストーリー漫画+解説という形になっています。
この本で驚いた、面白かったというストーリーが
- 100%が欠陥住宅!?3階建て住宅の真実
- 「怪しい業者」の正体は!?急増する電柱広告の真相
- 窃盗犯が教える泥棒の狙い目マンション
- マンションの屋上に立つ携帯基地局に気をつけろ!
- 離婚そして自己破産へ夫婦共有名義の泥沼
- リフォーム業者の見積もりの秘密
- 地震がなくても風で揺れる「免震」超高層マンション
- 液状化で資産価値も急落の新浦安の悲鳴を聞け!
- 震災後のキーワード「職住近接」で注目を浴びる勝どきは買い時か?
マンションの屋上に立つ携帯基地局に気を付けろ!
マンションの屋上に携帯電話の基地局が立っていることがありますが、それはマンションオーナーが月に8~15万円もらって場所を貸しているようです。
この携帯基地局から発する電波が住民に健康被害をもたらす可能性があるようです。
海外では、訴訟問題になり携帯会社が負けている事例があるようです。
「電磁波で健康被害」認めず 宮崎地裁支部
結局はこのような判決が下ったそうです。因果関係はわかりませんが、なるべく避けるようにしたいですね。
リフォーム業者の見積もりの秘密
リフォーム業者4社から相見積りをとって各リフォーム業者の見積もりを取ってみました・・・というストーリー漫画があるのですが、非常に勉強になった部分がどの見積もりが良いのかを第三者的立場に立つ建築士の方に判断してもらっている点です。
リフォームくらいの大きなお金が動くものにはしっかりとした判断基準を持って決めたいものです。
それを利害関係のない専門家に頼むというのはナイスなアイデアです。病院でいうところのインフォームドコンセントってやつですね。勉強になりました。
まとめ:コワ~い不動産の話
こういった類の面白おかしく系の本は話半分に楽しみながら読めればよいかなと思いました。
それでもざっくりと切る感じが今までに読んだ本の中ではあまりなかったので、勉強になりました。
契約/マンション/不動産/トラブル/殺人事件/不動産営業/住宅ローン/サラ金
中古を買ってリフォームしよう
著者:SUUMO
おすすめ度:
読んで欲しい人:
目次
- 『中古を買ってリフォーム』のノウハウがわかるページ
- リフォーム会社情報がわかるページ
- 無料でカタログがもらえるページ
- SUUMO:編集部からのおしらせ
この雑誌に載っていたリフォームあるある失敗例が漫画を使って説明されていてとても面白かったです。
ここで紹介されているリフォームあるある失敗例を紹介します。
希望通りにリフォームできるか事前にチェックしていなかった
物件の構造や状態によっては、思い通りのリフォームができないケースもあるのにもかかわらず事前にしっかりと調べていないことが原因で失敗しちゃう。
家賃とローンの二重払いでキツキツ
新築・中古物件を買うときに一緒にリフォームローンの申請をしておかないと、二重ローンに陥ります。
リフォームしたいんだったら計画にローンの見積もりをしっかりと考えておきましょう。
誰だって部屋のセンスを磨ける本
著者:別冊 Grazia
おすすめ度:リフォームとはなんら関係ありません笑
読んで欲しい人:インテリアでおしゃれ度アップをしたい人
目次
- 狭くても、居心地がいい部屋の作り方
- 住まいのプロたちの家は、やっぱりここが違う!
- Q&A 部屋が、コーナーが、急にあかぬける、”目からウロコ”の発想法
- 部屋が生活感に染まらないための、モノとのつきあい方
- 家具や証明、ファブリックを、いざ買うときの常識と非常識
- 東西有力インテリアショップ・ガイド
- 「収納」のホントにとっておき!アイデア集
完全に間違って買いました。インテリアの本としても発刊日が1998年12月25日なので全体的にちょっとずれているように感じます。
流行って移り変わるんですね。そんなことを感じたい人は読んでみてはどうでしょうか?
インテリア/家具/アンティーク/アジアンテイスト/北欧テイスト/おしゃれ家具/センスの良い家具
本だけじゃなくて、手抜き工事体験談から学ぶ
リフォームで失敗しないために本にはならないごくごく一般的な人の体験談からも学ぶことはあると思っています。
特に失敗した、手抜き工事に遭ってしまったという人の体験談は得るものが多いんじゃないだろうかと考えています。
ココから下は残念ながら手抜き工事に遭遇したという方の体験談を募集したので参考までにどうぞ!
屋根の手抜き工事リフォーム
手抜き工事はあってはならないことですが、実際に手抜き工事をされると業者が信用できなくなって来ます。 我が家は、築35年の住宅ですが、最近は屋根の調子がおかしくなっていました。
まず、元々の状態は雨漏りで天井に染みが出来た状態です。雨漏り自体はよくある床にぽたぽたと水がたれてくる感じではなく、天井がうっすらと水でしみている感じです。天井裏も汚れているせいか、水でしみた後もやや茶色く変色しているので部屋から見てもすぐにわかります。 調べて見ると天井に染みが出来ている状態というのは放っておくと住宅の壁の内部が湿気だらけになり、カビが生えるだけでなく、季節によってはシロアリが増えて柱が食い荒らされてしまうため、出来るだけ早く修理をした方がいいということでした。だからといって自分で屋根に登って修理をすることは出来ません。
そこで、業者に依頼しました。ネットで調べて近くにあった業者を選んで来てもらいました。 屋根修理はおよそ1週間かかりましたが、雨が降っても以前天井の染みは広がっていきます。結局修理が不完全だったため、もう一度修理をすることになりました。
工事費用は補償があったので二度払いはしませんでしたが、その間部屋が使えずに生活に多少支障を来したという結果に終わりました。 もし、業者を選ぶ場合には口コミなどを参考にして選ぶことで、間違いない業者選びが出来るかもしれません。
屋根裏の手抜き工事
私の家は、ある工務店で建ててもらいました。
輸入住宅を扱っている工務店で、なかなか品質が良さそうだと言う事でその業者を選びました。
また、契約する前にそこが建てた家を見てなかなか良さそうだと思ったのもそこを選んだ理由です。
ただ実際には手抜き工事をする業者でした。
具体的な箇所で言うと、我が家の場合は屋根裏で手抜きが行われていました。
それが発覚したのは建設してからある程度の期間が過ぎた時でした。
トイレの横の壁がなぜかかなり濡れています。
雨が降ったので雨漏りをしているのだろうか、と思ったのですが、他の箇所では何もトラブルが起きていませんでした。
早速業者を呼んでみたのですが、屋根には全く異常がないと言う事でした。
じゃあどこだろうと見たところ、トラブルの原因は屋根裏でした。
本来止めてあるはずの部品が使われておらず、外れたままになっていました。
また、他の箇所も外れており、そこから水が滴り落ちていたために雨漏りになっていたと言う事です。
勿論その修理に関しては業者の不手際と言う事だったのですが、修理に関してはその費用を全額負担してもらう事が出来ず、一部は自己負担となってしまいました。
手抜き工事自体納得のいくものではなかったし、何より家を建ててもらった工務店が倒産していて存在しておらず、他の業者に依頼する事になってしまった事、さらに費用も発生してしまったと言う事で、修理によって状態は良くなりましたが今でも何とも納得の出来ない出来事となっています。
通路の手抜き工事
手抜き工事に遭ってしまったことで、家がめちゃくちゃな状態になってしまったことがあります。
これは、どのような状態かというと私の家の場合には、外に設置された通路でした。 この通路は、廊下にもなっており、夏にはとても暑く、その点でいえば、洗濯物がとても良く乾くのですが、手抜き工事で、業者の人が最悪の手抜きを行ったために、夏は34度以上もの高熱が出るとんでもない廊下となり、蒸し暑さというよりも、まるで砂漠にいるような暑さになってしまいました。
しかもこれは、かなり前の気温の温度計での計測であるため、現在の夏の暑さならば、40度くらいにはなっています。 このような酷い手抜き工事のおかげで、廊下に面しているリビングも、とんでもない暑さになってしまい、家は素晴らしい建築会社さんが作ってくれて、夏は涼しく快適、ということが売りであったにも関わらず、先のような手抜き業者のおかげで、その廊下からの酷い暑さで、リビングですら、夕方まで30度を超えていることが日常茶飯事でした。
このことを、業者の方に伝えたところ、しらを切られて、その結果、知らんぷりでしたが、結局その会社の評判はどんどんとやはり、同じような工事をしたらしく、廃業に追い込まれ、その後のことは分かりません。 とにかく、酷い目に遭ってしまい、その廊下を直したいのですが、なかなかいい業者さんを、信頼出来る業者さんを探せずに、今に至っています。
二世帯住宅の手抜き工事
今住んでいる家は、二世帯住宅を建てようと考えて、どこのメーカーに頼もうかとハウジングセンターめぐりをしているときに、暖かさがとても気に入った高気密高断熱の住宅です。 当時はあまり名の知られていないメーカーだったので、最初は乗り気でなかった夫も、モデルハウスに何度か足を運ぶうちにコンセプトを気に入ってくれて、そこで注文建築してもらうことになりました。
ところが、出来上がった住宅は一見ものすごく素敵でしたし、コンセプト通りではあったのですが、細部が手抜き工事もいいところだったのです。 もちろん、入居してから瑕疵などを書き出すという作業は、夫が家の中をあれこれ点検してくれて、おこなったのはいうまでもありません。 しかし、たとえば2階のトイレの排水パイプに大工が間違って釘を刺したために漏水したり、換気扇の中の網で見えないところにある排気パイプのカバーを取り忘れていたために、実際は換気扇を回しても調理中の排気がされていなかったり、手抜き工事の枚挙に暇がありません。
その上、1階のトイレの一つがどうも臭いが酷いと思ったら、トイレにつけてあった手洗いの排水ホースが穴に差し込んであるだけであったため、そこから排泄物の臭いが逆流していたという酷さなのです。 コンセプトが素晴らしい会社だったので建築をお願いしましたが、もう一度家を建てるとしたら今度は別のハウスメーカーに頼みます。
防水層の手抜き工事
手抜き工事というのは、ニュースやネットでよく見るけれども、どこか自分とは関係のない場所で起きている出来事だと思っていました。
それが自分の家にも起きてしまいました。 建てたばかりの家なのに雨漏りをする事に気がついて、調査をしてもらったら防水層をいい加減に施工していたことがわかりました。 具体的に言えば、屋根は瓦だけで防水できるわけではなく、その舌にルーフィングと呼ばれる防水シートを張って二重の防水効果を作り出しています。
そのルーフィングを、業者はいい加減に施工したために雨水が入り込む余地が出来てしまい、雨漏りが生じて島たのです。 そのままの状態には出来ませんから、修繕をする必要があるのですが、手抜き工事をした業者にやってもらうとなれば、またトラブルが起きる可能性も排除できません。
ですから、修繕は別の業者にやってもらって、手抜き工事をした業者には修繕費用を損害賠償請求することにしました。 修繕工事をしている間は、近くに住む親戚の家に厄介になることにして、それは無事終えることができたのですが、問題は損害賠償の方です。 裁判で手抜き工事があったということを証明するのは簡単なことではありません。
途中で、裁判所の調停ももちかけられましたが、あきらかに業者が手抜き工事をしたのですから、折れる必要はないと断りました。 それでも、いろんな専門家の力を借りて、最終的には手抜き工事を認めさせることに成功できました。
まともなリフォーム業者を選んで依頼しないと大変な目に遭うかもしれないので注意が必要ですね。
しっかりと知識を身に着けて、優良リフォーム業者にお仕事をお願いしたいものです。
そのためにもリフォームに関する知識を身に着けてください。
ぼくが、長々とリフォーム本を紹介しているので上からもう一度読んでもらってお好きな本を一度手に取ってください!

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