元自にーさん(元自衛官)の自衛隊ブログ

新隊員、自衛隊や自衛官に興味がある人に自衛隊について色々と学んでもらえるようなブログを目指しています。

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[本]第82空挺師団の日本人少尉 著飯柴智亮

      2015/07/26

51ANVMVPGCL私は正直ミリタリーに関して興味関心がありませんが、元自にーさんとして読む価値があるブログを書くためには少しでも勉強してから記事を書いた方が読んでいる人も楽しいのではないだろうか?そういった思いから「第82空挺師団の日本人少尉」を読んでみたのですが、かなり面白かったです。

目次

第1章 9・11同時多発テロの衝撃
第2章 あこがれの星条旗
第3章 ROTC・陸軍予備役士官訓練部隊
第4章 陸軍最精鋭の第82空挺師団
第5章 アフガニスタン最前線へ
第6章 アルカイダとの死闘
第7章 さらば、アフガニスタン



飯柴智亮

日本で生まれ育った著者が米軍に入るまではかなり困難な道でした。

当時高校生だった飯柴智亮さんは少年時代にみた映画「ランボー」に強い衝撃を受け、将来は米兵になりたいと強い願望を抱きました。彼のすごいところはここからの行動力です。

どうすれば、米軍に入ることができるのかと考えた飯柴智亮さんはアメリカ大使館に勤務するリッチモンド大佐とアポイントを取り、面会します。

そこで、米軍に入るために必要な手続き、方法を知ることになります。

当時通っていた高校を中退してアメリカの大学に入学するためにすぐさま行動におこして、実現してしまいます。

大学はリッチモンド大佐に教えてもらったROTC・予備役士官訓練部隊のある北ミシガン大学。

ここで彼は慣れない英語、毎日の過酷な訓練に耐えながら大学を卒業することができましたが、更なる壁が彼を待ち受けます。

米軍に入隊するにはグリーンカードが必要になってきます。

大学卒業時にはしっかりと取得することができたのですが、士官つまり幹部になるにはアメリカ市民権が必要になってきます。

彼の努力では及ばず残念ながら卒業時には市民権を取得することができませんでした。

それでも米軍に入隊したいという強い意志を持っていた彼は一兵卒として入隊することを決意します。

ROTCを卒業して一兵卒として入隊するというのはかなり異例なことです。

それから数年後アフガニスタンでの「不朽の自由作戦」に従軍する前にアメリカ市民権取得資格を得て、帰国後に士官に昇任します。



生々しい戦場の話

WTC世界貿易センタービルの同時多発テロ以降テロとの戦いに参加することになった著者の話は現役自衛官にとって非常に生々しく、貴重な体験談の一つになっています。

自衛隊が海外で展開するとしても戦場には近づかないという風に聞きますが、米軍は違います。

ロケット弾が飛んでくる場所にでも指揮所を置き、常に敵に狙われるという状況下、非常に困難な任務をこなしていきます。

現地人と溶け込むためのパルチザン交渉も下士官の任務の一つだそうです。

ここの部分に関してはどうも文章では表現しにくく、ぜひとも本を読んでみてほしいと思います。

2読んでほしい人

この本を読むにはある程度軍事知識、兵隊の動きというものを理解していないと読むのがしんどくなってくると思います。

私は元自衛官で結構勉強熱心な方なので、読んでいて理解できない部分というものはなく、すごいなーの連続だったので楽しかったです。

生々しい体験談を読みたいという人にはおすすめの一冊です。

新隊員には少し早いかなと思います。

日本の空挺団に興味がある人はぜひ下に紹介している記事も合わせて読んで見て下さい。

習志野第1空挺団を徹底解説してみた!

 - ミリタリレビュー






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