元自にーさん(元自衛官)の自衛隊ブログ

新隊員、自衛隊や自衛官に興味がある人に自衛隊について色々と学んでもらえるようなブログを目指しています。

*

自衛隊において持続走は自衛官に必須のトレーニング

      2016/12/12

自衛隊においてもっとも大切な事……と、この手の始まりが板につき出しましたが、実際には自衛隊には大切な事が多いもので、特に日ごろから大切にしておかなければいけないのが「体力」です。

こと自衛隊において体力が根幹となっていると、この出だしも板につき始めてはいますが、本当に自衛隊には体力が必要なのです。

力仕事が基本であり、私が自衛隊員の頃には「三歩以上は駆け足!!」と言う決まりがあったくらいに、相当に体力を使う事が多かった思い出しかありません。

自衛隊に入隊すれば常に体力向上を図る為の「体力錬成」が待っています。

体力錬成とは、文字通り体力をつける為の訓練。

その基本になるのが、やはり持続走です。



 持続走とは何か?

解りやすく言えばマラソンです。

でも、たかがマラソンとは思わない方が良いです。

今まで小学校や中学校に高校、そして大学などで走ったことがあると思う人がいるかもしれませんが、自衛隊におけるマラソン事、持続走はとにもかくにも大変なのです。

一言で言えば……終わりがいつになるか解ら無いマラソンと言えばいいでしょうか?

課業終了にも関わらずに、ラッパが鳴ったにも関わらずに、持続走を続ける事があります。

健康マラソンではなく、あくまで体力をつける為の基本となる体力錬成の為の持続走。

自衛隊員や戦闘職種には常に、不規則な程に走り続ける為の体力が求められることがあります。

不規則に走るとは……解りやすく言えばいついかなる時にも快速に走りだし、目的を成す事と、私は教えられました。

故事曰くに「兵は神速を尊ぶ」と言うことわざがあります。

この言葉の意味することにあるように、自衛隊員は速くに、常に速くに行動しなければいけません。

自分から行動する事。

言われる前に動き、先輩や上官の命令の前に次の行動を把握して作業に望めと、先輩に教わった手前、常に誰よりも早くに仕事をしなければいけないのが自衛隊員の根幹とも言えます。

私も先輩からは「上の人の仕事を奪ってでもしろ!」と言われるほどに、先に、我先にと動く自衛官が多かった記憶があります。

そんな誰よりも早くに動けるようになるには、頭の回転もさることながら、やはり走る能力が求められます。

走る事。

今のこのご時世……肥満などの問題がちらほらと、時たまテレビで取り上げられることがあります。

肥満。

自衛隊においても肥満体は問題児と同義語に見られるほどに、忌み嫌われています。

肥満を常に気を付けて、スマートな精錬された身体を維持するにはどうすればいいのか、それは、走る事と、それ以外にはありません。

持続走は体力錬成の基本と最初に述べたように、身体を鍛えるにはもってこいなスポーツなのです。

元々持続走とは有酸素運動であり、常には走る際に人は呼吸をしながら走る様になっています。激しく酸素を消費していく有酸素運動は、身体に貯まった糖質や脂肪を燃焼し、エネルギー源として身体活性を早め、肥満解消には持ってこいとされています。

最近では各都道府県で大きなマラソン大会のイベントが開かれるぐらいに、走る事とは体型維持に体力向上や様々な効果が期待できる行為なのですが、実際に自衛隊でやるマラソンはそんなに生易しいものではありません……

自衛隊のマラソン事……自衛隊の持続走は健康的なマラソンではなく、血反吐を吐き出すまでに自分を追い込みながら、限界値を振り切ら無ければいけない程に走り続けなければいけないトレーニングなのです。

大袈裟と思う方もいますが、自衛隊の持続走は生易しいものではありません。

最初はゆっくりと走っていた筈が、段々と速くなっていき、気づいたら全速力で走っているなど、途中からは息を乱しながらついてくのもやっとで、脇腹が痛くなっても脚を止めることは出来ずに、最後尾になってゼイゼイと息を乱しながら速度が遅くなると、先輩からの蹴りや罵声などを浴びせられ、精神面や心理面などを追い込まれていく……と、そんな事を想像したらいかがでしょうか?

恐ろしいと思えませんか?

文系な人には想像を絶する恐ろしさで、体育会系でも恐ろしいと思える自衛隊の持続走。

基本は追い込みだと思っていておいてください。

走りながら心身ともに構築していくと、まさに体育会系な考え方が凝縮された、そんな基本トレーニングですが、入隊前の自衛官希望の人を深く憂鬱にさせてしまいますが、走る事とはそんなものと割り切りながら、どんなにつらくても走る事を止めずに追いつこうとする気持ち……様は──「あきらめないぞ! 僕は走るんだ!」と言う、姿勢を曲げずに頑張る事が大事なのです。

走るのが遅いのは仕方がない事だと思います。

人それぞれに脚の遅い人や速い人などの個人差は、どう頑張っても埋める事などは出来ません。

それでと言って、ふてくされて走る事を怯えては自衛隊の仕事は出来なくなってしまいます。

脚が遅いなら遅いで前向きに受け取り、また持続走時間が来たと思ったら、その時は素直に走りましょう。

遅くても身体を鍛えていると、無我夢中には走っていれば、何時の間にか罵声や蹴りにも慣れて、走る事への億劫さなんてものは無くなっています。

それにいつも辛い事ばかりでもありません。

気の利いた仲間と走っていれば気持ちが良い時もあり、穏やかに一日が過ぎる事があります。

そしてまた常に走る事を忘れなければ、何キロ走っても大丈夫な身体になっている事もあります。

要は鍛えているのだと思えばいいのです。

遅くても諦めないように頑張ればいい。

罵声を浴びせられても気にしなければいい。

そうやって走っていけば乗り切られるものなのです。

それに持続走以外に人生には辛い事が沢山あります。たかが走る事だと受け入れて頑張っていけば、何とかなるものです。

また日ごろから走っていれば、体力はもとい脚力はついていくものであり、日ごろの体力錬成の成果が出やすいものでもあります。

課業が終了しても走り、夕食が終わっても走り、朝の点呼前に1時間走るなどを続けていけば、自然と速くなっていると、自分でも気づかない内に速くなっている場合があります。

そこで今回は持続走を文字通り持続できる走り方をまとめていきたいと思います。

前振りが長いと思いますが、上の部分も絶対に必要な事なのでご了承ください。

では持続走での持続できる走り方のコツをまとめていきたいと思います。

まず1に。

持続走とは、とにかくに走り、走る続けたら良いトレーニングではありません。

走って走り続けたら最後には大怪我をしてしまう可能性があります。

特に靱帯断裂などアキレス腱にダメージがあれば、これから先の生活に支障をきたしてしまう可能性もあります。

特に今まで十分な陸上競技の経験や身体向上のトレーニングをしていない人は、まずは走り方を覚えましょう。



走り方を覚えるとは何か?

走る事は走る事だろうと思いの方、それは間違いです。

走る時には決まった競技のフォームこと姿勢があり、陸上競技の呼吸方法や正しい姿勢での走り方を知っていれば、普通に走るよりは効率的に走れます。

走り方の姿勢を間違ってしまえば大怪我をすると、私も走る際には、上官にそう教わりました。

特に独自で走る練習を続けるには限界があります。

もし身近に持続走の競技の経験者や、もしくは陸上競技の経験者がいれば、その姿勢の方法を教えてもらうようにしましょう。

よく身体に負担を掛ければ強く強靭になると誤解されがちですが、そんなことはありません。

どんなに鍛えても膝に足首などに負担を掛け続ければ、強くなるどころか弱くなってしまいます。

最悪人体負傷につながってしまうことがあります。

走った後にはケアや身体を解す事などに必ずに重点に置き、身体を癒す事も学んでおいた方が良いです。

入浴時にはお湯の中で足を揉み、筋肉を和らげて、脚を解すようにしましょう。

また持久走は距離を積み重ねていけば良いと言うわけでもなく、正しい姿勢で走り続け、距離を伸ばしていく事が重要になります。

また身近に陸上経験者がいない人の為に、効率よく走る方法を記載しておきたいと思います。

まずは知る際には姿勢は垂直にし、上半身はどんなに辛くても前屈みになるのは止めましょう。

あくまでも真っ直ぐな姿勢のままで走り、手もリズムを取るようにして脚のリズムに合わせて走りましょう。

脚も無駄に地面を蹴り上げるのではなく、膝に負担のかからない自分の位置までに脚をあげ、地面を蹴り上げる際の脚の振り上げの強さも自分の感覚で調整し、走ってもつかれない走り方を一日、一日と距離を取りながら自身で計測し、自分なりの走る姿勢を考えましょう。

要は走り慣れていく事が重要であり、距離を稼いでいき、練度を上げ、身体力を上げていく事が大切なのです。

走る事は辛いです。

でも気持ちで負けないように自分を強く持ち、余暇を上手く組み合わせながら、走る事に対しての不安を取り除く事が持続走には重要なのです。

@イバ

 - 体験談






Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

追い込まれすぎてストレス性腸炎になった同期の話

今回は私の後期教育の班長のお話です。 私の後期の班長はかなり厳しい人で有名でした …

災害派遣体験|洪水で沈んだ街

私が初めて自衛隊員として災害派遣に従事した、洪水の災害派遣の体験談。 そろそろ洪 …

入隊動機|なぜ自衛隊に入ったのか?

ぼくが自衛隊に入る動機について今回は語りたいと思います。 まずぼくがなんで自衛隊 …

元自衛官が教えるリアルな自衛隊あるあるを紹介

これを今ネットで検索して見てました。 いやー、いろいろありますねーー。 ・歩いて …

自衛官を5年勤めた対戦車小隊砲手が自衛官に伝えたい大切なこと

私はこの「元自にーさんの自衛隊ブログ」とツイッターにて様々な自衛隊情報を公開して …

時間が止まる国旗掲揚と国旗降下in駐屯地

私は入隊するまで自衛隊についてほとんど知りませんでした。 そんなこともあってか、 …

前期教育修了式~別れの日|ほろっときますよ

4月から始まった教育隊も残すところあとわずかです。 入隊した頃は慣れない教育に戸 …

御巣鷹山に災害派遣出動した陸曹長の話

1985年8月12日に発生した日航航空123便墜落事故は元自にーさんが生まれる前 …

山で食べるラーメンはやけにうまい!リアルなミリ飯

ミリ飯という言葉を知っていますか? 駐屯地の食堂で出るご飯ではなくて、自衛官が演 …

mos教育・陸士特技課程初級対戦車検定試験の思い出

自衛隊員の訓練課程の中では、時折Mos(モス)検定が存在しています。 その前にM …